日本郵船/「きらり技術力」を磨き、世界に比類のないサービスを(2016年商事始め式で社長あいさつ) 物流全般 2023.06.17 2016年商事始め式で社長あいさつ-「きらり技術力」を磨き、世界に比類のないサービスを- 2016年1月4日 当社は2016年1月4日、東京都千代田区の本店15階ホールで商事始め式を開催し、社長の内藤忠顕が新たな年にあたって次のあいさつを述べました。 皆さん、明けましておめでとうございます。 2016年の年頭に当たり、まずは日本および世界の当社グループの皆さんとつつがなく新しい年を迎えられたことを喜びたいと思います。 今年は5カ年の中期経営計画”More Than Shipping 2018″のちょうど中間年に当たります。1~2年目を振り返ると、各部門の努力の甲斐あり、比較的順調に事業計画を進めることができたと思います。しかし、中計の最終年である2018年に目標を達成するためには、中間年であるこの2016年に一度棚卸しを行う必要があります。各部門において事業計画の総点検を行い、今後のアクションプランを再確認し、グループが一丸となって力強く発進していきましょう。 2016年の事業環境は、コンテナ船やドライバルクの歴史的な市況低迷に見られるように、必ずしも「視界良好」とはいえない状況ですが、われわれが取り組むべきことは、周囲の環境に惑わされることなく”More Than Shipping 2018″で示された将来ビジョンに向けて進んでいくことです。1年の始まりというちょうど良い機会ですので、ここで当社の目指す4つの将来ビジョンについてあらためて皆さんと共有したいと思います。 ・いかなるマーケットでも安定した利益を出せる事業ポートフォリオの構築 この実現のためには市況性の高い事業におけるライトアセット化と運賃安定型事業の積み上げを並行して進めていく必要があります。 ・創意工夫と技術力の組み合わせにより、競争力あるサービスの提供 すべての部門で「きらり技術力」を活かし、競合他社との差別化を図っていくことが何よりも大切です。 ・強い現場力の確保 真のコスト競争力や付加価値の確保は、3M(ムダ・ムラ・ムリ)解消の意識が徹底された強い現場から生み出されることを常に意識しなければなりません。 ・ビジネスインテリジェンスに満ちた組織への変革 過去の経験則だけに頼るのではなく、データに基づく客観的な分析を柔軟且つ積極的に取り入れ、ハードウエアのみならず、ソフトウエアの観点からも高品質で競争力のあるサービスを実現することが大事です。 そして、昨年スタートした「きらり技術力」推進活動も、いよいよ2年目に入ります。私がこの活動にかける思いとは、事業環境が急速に変化している中、いろいろな意味で自己変革を促していかないと、時代の流れに乗り遅れてしまうのではないかという切実な危機感です。1年目はさまざまな活動を通じて、思った以上の手ごたえを感じることができました。2年目の今年は創意工夫にあふれた取り組みがさらに増えて欲しいと願っています。 一年の計は元旦にありと申しますが、年の始めに「夢」を持つことは大切です。私の夢は、当社グループが、その長い歴史を通して培ってきた高い輸送技術と環境への適応能力を組み合わせて、従来の「海運業」や「運輸業」の枠に止まることなく、常に最先端の輸送サービスを追い求める開かれた企業集団へと進化していくことです。そして、アメーバのように形を変えながら最適な事業形態を選択し、高い輸送品質と安全性を提供できる唯一無二のパートナーとして世界中のお客さまからご指名頂ける会社でありたいと願っています。皆さんもぜひ一人ひとりの夢を持ってください。そして、夢に向かって2016年を豊かで実り多い年にしていこうではありませんか。 最後になりますが、2016年が皆さんとご家族にとって良い一年となるようお祈り申し上げて、私のあいさつと致します。 以 上 掲載されている情報は、発表日現在のものです。その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。