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江崎グリコ/物流パートナーシップ優良事業者 物流DX・標準化表彰と特別賞を同時受賞

物流システム 2023.06.17

物流パートナーシップ優良事業者 物流DX・標準化表彰と特別賞を同時受賞

~チルド物流でAI配車、得意先と物流事業者の三者一体で協働効率化~ ~「オフィスグリコ」、マザーセンター設置で商品配送を効率化~

江崎グリコ株式会社は本日、令和4年度「物流パートナーシップ優良事業者」として、「物流DX・標準化表彰」と「グリーン物流パートナーシップ会議特別賞」をダブル受賞しました。今回の受賞は、令和2年度の経済産業大臣表彰、令和3年度の国土交通大臣表彰に引き続いて、3年連続で4回目となります。「物流DX・標準化表彰」は、AIを活用したチルド物流の取り組み、「グリーン物流パートナーシップ会議特別賞」は、首都圏のオフィスグリコの商品配送の取り組みでの受賞となりました。
■「物流パートナーシップ優良事業者」
 物流分野における環境負荷の低減、物流の生産性向上など持続可能な物流体系の構築に顕著な功績があった取組みに対して、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会、一般社団法人日本物流団体連合会、経済産業省、国土交通省が主催する「グリーン物流パートナーシップ会議」より表彰されます。現在の物流を取り巻く環境の大きな変化を踏まえ、物流が直面する課題の解決に資する取組みを幅広く評価するため、今年度より名称が「物流パートナーシップ優良事業者表彰」へ変更されました。

■「チルド販売物流における三者一体での協働効率化」
~物流危機を乗り切るAI配車を活用した適正化モデルの実現~(物流DX・標準化表彰)

                  AIを活用した配車の仕組み

事業者名:江崎グリコ、ゼンリンデータコム、鴻池運輸、ライナロジクス、誠和、ダイセーエブリー二十四
主な概要:納品条件が厳しく効率化が難しいチルド販売物流において、配送ルート最適化のためにこれまで担当者が経験に基づいて行ってきた作成を、AI配車システムを活用した作成に切り替えました。最適化した配送ルートモデルを運行可能にするため、得意先と納品条件を見直し、物流事業者と車両の変更やドライバーによる作業の軽減について調整を進めた結果、車両台数の削減と積載率向上、および労働時間の削減を実現し、二酸化炭素(CO₂)の排出削減に貢献しました。

【取り組みの効果】
CO₂削減量:379.0t-CO₂/年(18%削減)
車両台数削減:4,745台/年(28%削減)
労働時間削減:25,185時間/年(18%削減)
年間積載率:71%(19%向上)

■「川上から川下までのトータル物流効率化による、環境・労働負荷軽減と持続性向上」
~首都圏のオフィスグリコ、マザーセンター設置によるB to B配送網効率化~
(グリーン物流パートナーシップ会議特別賞)

              マザーセンターの設置による配送の効率化の仕組み

事業者名:江崎グリコ、グリコチャネルクリエイト、日立物流、ドトールコーヒー、フォルダ
主な概要:サプライヤー各社から首都圏に30あるグリコチャネルクリエイトの販売センターへは、それぞれが高頻度の小口配送をしており、荷降ろしも手作業でする負担がかかっていました。今回、マザーセンターを設置し、マザーセンターへの大口輸送と、マザーセンターから各販売センターに荷組み・巡回配送する方法に変更したことで、配送頻度を維持しながら、配送車両の大幅な台数削減と二酸化炭素(CO₂)の排出削減を実現しました。また、マザーセンターへの納品はパレット、マザーセンターから各販売センターへはカゴの台車による荷降ろしに変更して、荷降ろしの手作業と時間を削減できました。さらに、販売センターの在庫も減らすことができ、販売センターの集約にもつながりました。

【取り組みの効果】
CO₂削減量:79.2 t-CO₂/年(61%削減)
配送車両台数:51,480 台/年(94%削減)
荷降ろし時間:5,417 時間/年(60%削減)
販売センターCO₂削減量:11.3 t-CO₂/年(6%削減)

Glicoグループは今後も、物流分野で企業の枠を越えた環境の負荷低減、生産性向上への取り組みを進め、挑戦を積み重ねていくことにより、社会課題の解決に貢献します。

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