川崎汽船/フィリピンの船員研修施設に太陽光発電を設置 グリーン物流(環境) 2023.06.17 フィリピンの船員研修施設に太陽光発電を設置~再生可能エネルギーを利用した環境に優しい会社を目指す~ 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)の海外現地法人を通じて、マニラ首都圏のパサイ市に海事技術者研修施設の強化・拡張を目的として 2018 年に建築した Ocean Breeze ビル(以下、「当ビル」)の屋上に太陽光発電設備を設置し、当ビルに隣接する当社船員研修施設”K”LineMaritime Academy Philippines(以下、「KLMA」)で使用する電力を再生可能エネルギーにて賄う体制を整えました。KLMA はフィリピン人船員のみならず、当社運航船の全ての国籍の船員を対象に教育・実機訓練などを行う総合研修施設です。施設内には、最新鋭の操船シミュレータや機関室シミュレータ、危険体感研修を行える機関室内を再現したプラットフォームなどを備えています。2018年 3 月に、最新の医療機器を備えた船員用クリニックや 225 名が利用可能な宿泊施設を有したOCEAN BREEZE ビルを増設、年間 10,000 人の受講者を受け入れる体制を整えました。尚、新型コロナウィルス感染拡大後は、当該宿泊施設を乗船前の隔離施設やワクチン接種会場としても利用しました。KLMA は前身の”K” Line Maritime Training Corporation (KMTC、1993 年設立)から起算すると、2023 年に 30 周年を迎えます。当地は 1 年を通して気候が温暖で日照時間も長く、また、当ビルは陽当たりがよい海沿いの地域に位置しており、KLMA が施設使用時に必要とされる 150kWh 以上の電力を賄える発電能力を有する設備を設置しました。12 月 8 日には、当社から代表取締役社長の明珍幸一と専務執行役員の綾清隆、工事施工者である Shimizu Philippines Contractors, Inc.から平松定勝社長が出席し、当該設備の引渡し式が行われ、無事引き渡しが完了しています。当社グループは今後も環境負荷低減に向けて、海上及び陸上での取組みを進めてまいります。