双日/欧州でのグリーン水素サプライチェーン構築に向けた覚書を締結 SCM・製造拠点 2023.06.17 双日、欧州でのグリーン水素サプライチェーン構築に向けた覚書を締結 双日は、このたび、フランスの石油製品関連基地会社の Rubis Terminal Infra SAS(以下「ルビスターミナル」)、スペインのインフラ投資関連会社 Reganosa Asset Investment (以下「レガノサ」)(※)と、欧州でのグリーン水素のサプライチェーン構築事業を共同で調査するためのMOU(以下「本覚書」)を締結しました。 スペインは太陽光発電、風力発電のポテンシャルが高く、総発電量に占める再生可能エネルギー発電量の割合が30%を超えており、グリーン水素の生産・供給地として期待されています。 その中でも、レガノサがLNG受入基地を運営しているスペイン北西部・ガリシア州は、北西ヨーロッパの主要港(アムステルダムやロッテルダム、アントワープなど)へのアクセスにおいて地理的優位性を有していることから、グリーン水素製造・輸出拠点の最適地の一つと考えています。 レガノサはガリシア州でのグリーン水素製造事業を推進中で、2025年に生産開始を予定している第1フェーズでは同州周辺の地元顧客にグリーン水素を供給することを計画しております。本覚書を契機として、水素・アンモニアの需要増が想定される北西ヨーロッパの主要港へ輸出することを目的に、第2フェーズとしての当該事業の拡張可能性や最適な運搬方法について、3社で調査し、検証していきます。 3社はそれぞれの事業経験、産業顧客とのネットワーク、技術的知見を結集し、脱炭素化社会実現に向けたグリーン水素のサプライチェーン構築を目指し、調査を進めていきます。 (※)Reganosa Asset Investmentの親会社であるReganosa Holdco S.A.は、双日が15%出資しているスペインLNG受入基地事業会社Regasificadora Del Noroeste SAの85%株主です。 (ご参考) ルビスターミナルの概要 会社名 Rubis Terminal Infra SAS 設立 1877年 本社所在地 33 avenue de Wagram, 75017 Paris, France 代表者 Bruno Hayem 事業内容 欧州における石油製品、液体燃料、化学品、農作物の貯蔵事業。フランス、スペイン、ベルギー、オランダで15基の貯蔵タンクを保有。 レガノサの概要 会社名 Reganosa Asset Investment S.L. 設立 2018年 本社所在地 Lugar Promontoiro, S/N, Mugardos, 15620 , La Coruña, Spain 代表者 Collantes Perez Arda, Carlos 事業内容 欧州(主にスペイン)におけるレガノサグループの事業全体の投資管理。 【関連リリース】・2017年10月30日付リリース 「双日、スペインの LNG 受入基地事業に資本参画」