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国土交通省/脱炭素化に向け船舶の安全基準策定作業が前進(国際海事機関第8回貨物運送小委員会の開催結果概要を公表)

物流全般 2023.06.17

国際海事機関(IMO)第8回貨物運送小委員会(CCC 8)の開催結果概要
脱炭素化に向け、船舶の安全基準策定作業が前進

令和4年9月29日

令和4年9月14日から23日にかけ、国際海事機関(IMO)の第8回貨物運送小委員会※1(CCC 8)が開催されました。今次会合では、船舶におけるアンモニアの燃料利用、液化水素を運搬するための安全基準について審議が行われ、我が国からの提案をもとに基準案を作成していくことが合意されました。

1.アンモニア燃料船の安全ガイドラインに関する検討
国際海運からの温室効果ガスの排出削減のため、アンモニアを燃料とする船舶の開発が我が国を含め世界中で進められています。
今次会合において、我が国は、アンモニアの毒性や腐食性、水溶性などを踏まえて新たに検討するべき事項を、LNGを燃料とする船舶等に適用される既存規則と比較しながら整理した文書を提出しました。
審議の結果、我が国の提案をベースにガイドライン案の検討を進めていくことが合意され、会期間通信作業部会※2を設置して、来年9月に予定されている次回会合(CCC 9)に向けてガイドライン案を作成することとなりました。
 
2.液化水素運搬船の暫定勧告の見直し
我が国は、水素サプライチェーンの構築に向けた液化水素運搬船の商用化の動きを踏まえ、これまで小型の実証船のみにしか対応していなかった国際基準(ばら積み液化水素の運搬に関する暫定勧告)について、大型の船舶に対応した見直しの方向性を提案しました。
今次会合ではこの方向性が合意され、CCC 9に向けて改正案が審議されることになりました。
我が国では、引き続きIMOにおける議論に積極的に参加し、これらの議論を主導してまいります。

上記事項の詳細や、その他の審議事項は別紙をご参照ください。

※1 安全及び環境に配慮した個品危険物及びばら積み貨物の運送、ガス燃料船及び液化ガスばら積み船の安全要件の見直し、コンテナの安全に係る事項等について審議を行う小委員会。
※2 会合が開催されていない間、メールベースで審議を行うグループ。
 

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

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