日野自動車/「信頼される製品づくり」のための「人づくり」を再徹底 SCM・製造拠点 2023.06.17 今後の生産活動について「信頼される製品づくり」のための「人づくり」を再徹底 エンジン認証不正問題によりお客様をはじめとするすべてのステークホルダーの信頼を裏切り、多大なご迷惑をおかけしておりますことを改めて深くお詫びいたします。9 月 9 日に国土交通省より、排出ガス性能が基準に適合している車種については、出荷の再開を認めていただきました。今後、当該車種※は 10 月より順次生産を再開してまいりますが、お取引先の皆様とは引き続き密にコミュニケーションを取らせていただき、混乱をきたすことがないよう準備を進めてまいります。 ※末尾<ご参考①>ご参照生産再開にあたり、当社においては、お客様に確かな品質の製品を安定してお届けするための前提として、「コンプライアンス」「健康・安全」「品質」に万全を期してまいります。そのために、生産計画や体制が現場のリソーセスに対して無理がないか、人財育成に十分な時間を割けるものになっているか等を改めて精査し、再開前に自社工場の全職場において、これらの確保ができているかを総点検してまいります。 ◆ 生産活動における企業風土改革について当社のエンジン認証申請における不正問題の原因の一つに、経営が現場に寄り添えず、適正なプロセスよりもスケジュールや数値目標が優先されやすい環境と仕組みになってしまっていたことがあったと考えております。セクショナリズムやパワハラ体質なども含め、組織風土や企業体質の問題については、外部有識者から成る特別調査委員会ならびに国土交通省からも指摘をいただいており、大変重く受け止めております。全社を挙げた人財尊重の企業風土改革の一環として、経営層をはじめとする一人ひとりに対し、これまで掲げてきた「コンプライアンス」「健康・安全」「品質」はスケジュールや数値目標よりも優先する、という意識の再徹底、およびこれらが優先される環境と仕組みづくりに取り組んでおります。生産活動においても、良い製品の安定供給に向け、「コンプライアンス」「健康・安全」「品質」を「日程」「量」よりも優先すべく、経営層は現場の声に真摯に向き合い、従業員一人ひとりが仕事の意義を改めて深く理解し、一体となって現場力を高める活動を行っております。具体的には、以下の施策を段階的に進めてまいります。 <生産活動における「現場に寄り添う」取組み事例>【対話の活性化】 各職場と経営層の対話会 : 経営層自ら現場に足を運び、声を聞き、経営に反映 (3 月~) 職場懇談会 : 職場ごとに「本音の対話」の実現・定着を目指す (7 月~) 【人財育成】 既存の技能教育体系を見直し、OJTでの技能体得を含めさらなる高度化を図る (実施予定) お客様目線で品質を確保するための業務に集中し、社内報告のための資料作りなど「内向き」の業務を見直し。創出した時間を、人財育成等の現場に寄り添う活動に活用 (実施予定) 【意識改革】 認証不正問題を正しく理解し、風化させないための集いの開催・定着 (9 月~) 本年策定した新たな企業理念「HINOウェイ」の「基本理念」「サスティナビリティ方針」「行動規範」と、3つの価値観「誠実」「貢献」「共感」を全員に浸透 (6 月~) 【各工場での独自の取組み】 スピークアップタイム : コンプライアンスに関するテーマで職場ごとに議論。30 分/回、隔月実施(羽村工場にて 6 月~) ES(従業員満足)意識調査 (古河工場にて 5 月~) コンプライアンス推進チームの強化 : 職場相談員による困り事の吸い上げと対策 (新田工場にて9 月~)納車をお待ちいただいているお客様、仕入先や販売会社の皆様をはじめとするあらゆるステークホルダーに多大なご迷惑をおかけしていることを、改めて深くお詫び申し上げます。