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商船三井/ウインドチャレンジャー搭載船2隻目のばら積み船建造契約を締結

物流全般 2023.06.17

ウインドチャレンジャー搭載船2隻目のばら積み船建造契約を締結
~風を船の推進力に活用し、環境負荷を低減~

2022年08月10日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、グループ会社である商船三井ドライバルク株式会社(社長:菊地和彦、本社:東京都港区)が運航し、Enviva Inc.社(註1)(CEO:ジョン・ケプラー、本社:米国メリーランド州、以下「エンビバ社」)向け木質ペレットを輸送するばら積み船(以下「本船」)に、風力を船の推進力として活用する硬翼帆(こうよくほ)式風力推進装置(ウインドチャレンジャー、註2)を搭載することを決め、大島造船所(社長:平賀英一、本社:長崎県西海市)と本船の建造契約を締結しました。本船は2024年の竣工を予定し、ウインドチャレンジャーの搭載は2022年10月に竣工予定のばら積み船(註2)に続き、2隻目となります。

本船にはウインドチャレンジャーに加え、英国のAnemoi Marine Technologies Ltdが開発する風力を活用した推進補助装置「ローターセイル」(註3)を搭載する実現可能性も検討しており、併用した場合には平均約20%のGHG削減効果が見込めます。

ウインドチャレンジャーおよびローターセイルを搭載したばら積み船のイメージ図

エンビバ社と商船三井は、大西洋水域での木質ペレットの輸送契約を通じ、海上輸送での安全性や効率化の向上に関し協議を重ねてきました。近年、サプライチェーン全体の環境負荷低減が求められる中、2021年3月に環境負荷の少ないばら積み船の実現を目的としたパートナーシップを締結するなど省エネ技術の導入を共同で検討してきた同社と本船の導入決定に至ったものです。

商船三井グループは「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」に基づき、グループの総力を挙げて「2050年までのネットゼロ・エミッション」の実現に取り組むことを明確にしています。ウインドチャレンジャーやローターセイルのような風を活かした省エネ技術の活用を今後もさらに推し進め、GHG排出削減および低・脱炭素社会の実現に貢献していきます。

(註1) エンビバ社
エンビバ社は、天然資源である木質繊維を集荷し、運搬可能な木質ペレットに加工する上場企業です。エンビバ社はその木質ペレットの大部分を、英国、EU、日本の信用力のある顧客との長期契約を通じて販売しており、電力、鉄鋼、航空、セメント等の様々な業界の脱炭素化の推進を支援しています。
HP:www.envivabiomass.com

(註2) ウインドチャレンジャー
コンセプト動画:https://youtu.be/OuDP-Flmemk
伸縮可能な帆(硬翼帆)によって、風力エネルギーを推進力に変換する装置で、本装置を船舶に搭載することにより、航行燃料の削減が可能となるため、帆を1本搭載することで約5~8%のGHG排出削減効果が見込めます。ウインドチャレンジャー搭載船1隻目となる東北電力向けばら積み船が2022年10月に竣工予定です。

過去の関連プレスリリースは以下をご参照下さい。

(註3) ローターセイル
ローターセイルは、航行中 回転している筒状のローターに風が吹き込み、ローター周りに圧力差が生じることで推進力を得ます。この推力は風向に対して直角に発生するため、ローターの回転方向を変えることによって、船首尾方向以外からの風を常に船舶の推力に活かすことができます。

過去の関連プレスリリースは以下をご参照下さい。

【商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。
本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Environment-海洋・地球環境の保全-」「Innovation-海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。

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