ニチレイ/低温物流事業は増収減益に(2023年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 2023年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 2023年3月期第1四半期 156,057 8.6 6,677 △5.3 6,979 △4.3 4,251 △2.52022年3月期第1四半期 143,658 4.1 7,050 △10.3 7,295 △9.9 4,361 △18.6(注)包括利益 2023年3月期第1四半期11,588百万円 (150.5%) 2022年3月期第1四半期 4,627百万円 (19.9%) (略) (1)経営成績に関する説明① 業績の概況当第1四半期累計期間における世界経済は、旺盛な需要が継続する一方、ウクライナ情勢の長期化や中国における経済活動の抑制などによるサプライチェーンの混乱が長引いたことで物価が大幅に上昇し、欧米における金融引締めが急進しました。また、わが国経済においても、行動制限の緩和により経済活動の正常化が進むなか、食糧・原油高や円安による輸入物価の上昇などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。食品関連業界では、円安や穀物相場の高騰、原油高など様々なコストが増加するなか、業界全体で価格改定の動きが顕著になりました。また、気候変動対応やフードロスの低減などの社会課題が顕在化するなか、持続可能性に配慮した取組みが求められております。このような状況のなか、当社グループは、新たな中期経営計画「Compass Rose 2024」(2022年度~2024年度)をスタートさせ、「サステナビリティ基本方針~ニチレイの約束~」に基づく事業活動を通じて、豊かな食生活と健康を支える企業としての社会的責任を果たしつつ、資本効率を追求した経営に取り組み、社会的価値と経済的価値の向上を目指した施策に取り組みました。この結果、グループ全体の売上高は、主力の加工食品事業や低温物流事業が好調に推移し、1,560億57百万円(前期比8.6%の増収)となりました。営業利益は、海外子会社の業績が伸長しましたが、原材料・仕入れコストや電力コストなどの高騰が響き、全体では66億77百万円(前期比5.3%の減益)、経常利益は69億79百万円(前期比4.3%の減益)となりました。特別利益は8百万円となる一方、特別損失は、固定資産除却損など総額は2億55百万円となりました。以上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は42億51百万円(前期比2.5%の減益)となりました。 (略) ② セグメント別の概況 (略) (ニ)低温物流事業物流ネットワーク事業や地域保管事業の売上げが堅調に推移したことに加え、海外事業も好調に推移し増収となりました。営業利益は、業務改善及び運送効率化などの施策を推進したものの、燃料価格高騰に伴う電力コストの上昇などにより減益となりました。 国内行動制限の緩和を背景に業務用商材などの入出庫物量が全般的に回復するなか、地域保管事業において大都市圏を中心に保管需要を着実に取り込んだことや、3PL事業において冷凍食品の荷動きが堅調に推移したことなどにより増収となりました。利益面では業務効率化に努めましたが電力コストの高騰などが響き減益となりました。 海外欧州地域において、前年度に実施した企業買収効果に加え、通関貨物の取扱いが好調に推移したことや小売店向け配送業務などの運送需要を着実に取り込んだことにより、増収・増益となりました。 (略)