NEWS

物流ニュース

花王/コストコと循環型梱包材として折りたたみコンテナをテスト導入

物流全般 2023.06.17

花王とコストコ、循環型梱包材として折りたたみコンテナをテスト導入

環境負荷低減と作業効率向上に向けた効果実証を開始

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)とコストコホールセールジャパン株式会社(日本支社長・ケン テリオ、以下『コストコ』)は、2022年7月19日より、製品の梱包材として繰り返し使用可能な折りたたみコンテナを、神奈川県内の1倉庫店にテスト導入します。また、両社協働で、折りたたみコンテナの活用による環境負荷低減と作業効率向上に向けた効果検証を実施。そこで得られた知見を活かし、折りたたみコンテナの導入店舗拡大を図るとともに、業界全体の取り組みへと発展させることをめざします。

画像

画像

昨今、企業における環境に配慮した取り組みが活発化するなか、花王グループではこれまでの企業活動の中で培ってきた「よきモノづくり」の思想を「ESG視点でのよきモノづくり」へと高め、環境や社会に配慮した取り組みを強化しています。また、コストコにおいては、ビジネスの成長と同時に世界の繁栄が必要との認識のもと、「SUSTAINABLITY COMMITMENT」を発信しています。食品廃棄物の削減やリサイクル、プラスチック使用量の削減など、サステナビリティの視点を組み込んだ事業活動を積極的に展開しています。
販売店に製品を納入する際に製品を梱包する梱包材については、これまでは主に、リサイクル可能な段ボールが利用されてきましたが、一方で、店舗での開封・廃棄作業の負担やリサイクル過程のCO2排出量といった面では課題もありました。

そこでこのたび、花王とコストコは協働し、繰り返し使用可能な折りたたみコンテナをテスト導入、それを回収・再利用する取り組みを開始します。また、両社で「納品」「陳列」「販売」などさまざまな場面における折りたたみコンテナの効果検証を実施し、折りたたみコンテナを活用することの利点と課題を抽出。今後は、検証結果をもとに、まずは導入店舗の拡大を図るとともに、将来的には業界全体での循環型折りたたみコンテナの標準化をめざしてまいります。

画像

循環型折りたたみコンテナ

画像

左:段ボール使用時、右:循環型折りたたみコンテナ使用時

主な取り組み内容

目的

「循環型包装材」としての、折りたたみコンテナ使用の効果検証

内容

製品輸送における品質担保、製造工場での取り扱い性、物流拠点での作業効率の確認、店舗課題の解決、販売への寄与、循環型折りたたみコンテナのしくみを検討します。

検証期間

7月19日から9月30日

実施店舗

コストコ川崎倉庫店

使用する折りたたみコンテナの数量

約1,500梱/月

『01KAO』 具現化第1号

なお、今回の取り組みは、2021年7月より花王グループ全社員を対象にスタートした、社員一人ひとりが持つアイデアを公募し、事業化や社内構造改革等を実現させる制度「01KAO」(ゼロワンカオウ)において、初めて具現化したものです。花王は、中期経営計画「K25」の方針のひとつとして「社員活力の最大化」を掲げており、その一環として「01KAO」は大きな役割を果たします。

また本件は、2019年4月に策定したESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の重点取り組みテーマのなかでは「脱炭素」に貢献するものです。今後も、経営にESGの視点を導入し、事業の発展と、消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでまいります。

花王株式会社 概要

代表者:
代表取締役 社長執行役員 長谷部佳宏

所在地:
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号

設立:
1940年5月21日(創業:1887年6月19日)

従業員数(連結):
33,507名(2021年12月31日現在)

事業内容:
「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」のコンシューマープロダクツ事業、及び、産業界のニーズに対応した「ケミカル」事業

コストコホールセールジャパン株式会社 概要

代表者:
日本支社長 ケン・テリオ

所在地:
神奈川県川崎市川崎区池上新町三丁目1番4号

設立:
1998年4月14日

従業員数:
約13,000名

事業内容:
会員制倉庫型卸売・小売業

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

Translate »