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環境省/佐賀県みやき町の民間事業者敷地内に運び込まれたコンテナからヒアリが発見

物流全般 2023.06.17

佐賀県みやき町におけるヒアリの確認について

<佐賀県同時発表>

令和4年7月2日(土)に佐賀県みやき町の民間事業者敷地内に運び込まれたコンテナから発見されたアリについて、専門家による同定の結果、特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)であることが確認されましたので、お知らせします。
本件は、中国南沙港を出港し、博多港で陸揚げされ、陸路で佐賀県みやき町の事業者敷地に搬入されたコンテナ内において、ヒアリ約100個体が発見されたものです。なお、荷下ろし中に作業員2名に刺傷被害がありましたが、健康上の支障は生じていません。
平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和4年7月8日(金)現在で18都道府県、計87事例です(今年度3事例目)。

経緯

6/19(日)
中国南沙港から当該コンテナを積載した船舶が出航。
6/28(火)
博多港に入港し、コンテナを陸揚げ。
7/2(土)
博多港から陸路にて佐賀県みやき町の民間事業者敷地内へ搬入。
コンテナ扉を開封し、積荷の搬出作業を行ったところ、有翅アリ、幼虫等を含む約100匹のアリを発見。作業員2名がアリに数カ所を刺されたため作業を中断し、コンテナ入口付近の床にいたアリを殺虫し、コンテナを密封。
刺された作業員のうち1名は刺傷部分に腫れと痛みがあったため、医療機関を受診。1名は医療機関を受診していないが、2名とも健康上の支障は生じていない。
7/4(月)
当該事業者から佐賀県に連絡があり、同県から九州地方環境事務所宛てに連絡。
事業者がコンテナ全体の殺虫処理を実施。環境省が専門家に同定を依頼。
7/5(火)
博多港の港湾管理者により陸揚げ埠頭のモニタリング及びベイト剤設置を実施。
7/6(水)
当該アリについて、専門家がヒアリであることを確認。

今回確認されたヒアリについて

確認されたアリは、ヒアリの働きアリ、有翅アリ及び幼虫等を含む約100個体です。

対応状況

引き続き、佐賀県、みやき町及び事業者と協力して、ヒアリを発見したコンテナ周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置するとともに、粘着トラップによるモニタリングを実施し、ヒアリを発見した場合は速やかに殺虫処分するなどの防除を実施します。
また、陸揚げされた博多港においても、港湾管理者によりコンテナが置かれていた場所でのモニタリングが実施され、周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置しています。
また、九州地方環境事務所から佐賀県等の関係機関に対して、以下を依頼しています。

  • ヒアリが確認された貨物を搬送したコンテナ管理者、運搬車両等の事業関係者及び港湾管理者等にヒアリの混入があったことを周知し、他に混入の恐れがないか、さらなる確認を依頼すること
  • 今後、同様のルートで製品を輸入する際に、ヒアリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう注意し、発見時の対策について準備をすること
  • 今後、環境省が実施する調査・防除に協力すること

※ 内陸部等の事業者敷地においてコンテナ内でヒアリが確認された事例は、本件で計32事例目です。いずれの場合も、速やかにモニタリングや防除を実施し、現時点では国内へのヒアリの定着は確認されておりません。

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