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ファイズホールディングス/売上高は前年比39・3%増、経常利益は前年比2%減(2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       売上高   営業利益  経常利益 当期純利益

2022年3月期 18,045 39.3  575 △3.4  572 △2.0  368 △2.1
2021年3月期 12,951 21.7  595 70.6   584 67.5  376 104.7
(注)包括利益 2022年3月期 379百万円 (△0.4%) 2021年3月期 381百万円 (56.4%)

(略)

1.経営成績等の概況
成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
 当連結会計年度における我が国経済は、パンデミック(新型コロナウイルスの感染拡大)の終息とともに、徐々に回復基調に転じていくことが期待されていました。しかしながら、オミクロン株をはじめとする新種ウイルスの世界的な蔓延、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界情勢の不安定化やエネルギー価格の高騰などの影響で、停滞した状況が続きました。
 国内の物流市場は、ガソリンや軽油といった燃料価格の急騰に見舞われたほか、採用コストの高騰、コロナ禍での社会・経済活動の制限による荷動きの鈍化などを余儀なくされました。
このような厳しい経済・社会情勢下において、当社グループでは、主にEC(注1)ビジネスを手掛ける企業を対象にしたサードパーティー・ロジスティクス(3PL)(注2)事業である「ECソリューションサービス事業」として、①物流センターの運営機能(業務)を提供する「オペレーションサービス」、②拠点間の幹線輸送や配車プラットフォーム機能の提供(利用運送)、ルート配送やラストワンマイル配送などを担う「トランスポートサービス」の2つのサービスメニューを軸に、事業拡大を進めてきました。
また、輸入貨物に関する海外および国内の運送取扱(ドレージ手配等)や、通関手続き代行サービスを提供する「国際物流サービス事業」を2021年3月より行っており、当連結会計年度より量的重要性が増したため「国際物流サービス事業」を報告セグメントとしております。
なお、経営管理区分の見直しを行ったことに伴い、当連結会計年度より従来の「ロジスティクスサービス」と「デリバリーサービス」を統合し、「トランスポートサービス」に名称変更しております。
「オペレーションサービス」では、従来からの大手ネット通販会社向けや流通業向けの物流センター運営受託業務に加え、家電製品・雑貨・事務用品等を扱う物流センターの運営業務などがスタートしました。さらに、過去最大規模となる新規プロジェクトである大型物流センターの運営業務を受託したほか、大手ネット通販会社等への労働者派遣業務につきましても人材採用のノウハウを活かし順調に拡大しました。また、九州への進出(小倉営業所の開設)も果たしました。
 「トランスポートサービス」では、配車プラットフォーム事業において、新規営業拠点(仙台オフィス)の開設や、既存拠点(東京、名古屋、大阪)の戦力増強などに取り組みました。その結果、取引社数(荷主および実運送会社)と成約件数を大幅に拡大しました。一方、実運送では、EC関連貨物や日雑品を対象にした拠点間輸送をはじめ、生活必需品の定期個配業務や家電専門店向けEC商品配送などラストワンマイル配送業務の開拓・受託に力を注ぎました。
「国際物流サービス事業」では、グループ会社であるブリリアントトランスポート株式会社を通じて、東南アジア各国を対象にした輸出入関連業務をスタートするなど、対応エリアの拡充や新規取引先の開拓などを進めました。
 「その他サービス」では、主にEC業界を対象とした採用代行事業の受託・成約件数の拡大に取り組みました。
 以上の結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高18,045,790千円(前年同期比39.3%増)、営業利益575,582千円(同3.4%減)、経常利益572,431千円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益368,458千円(同2.1%減)となりました。

 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
 ECソリューションサービス事業
 物流センターの運営受託事業では、過去最大規模の新規プロジェクト(流山事業所)が本格稼働しました。関西エリアでは新たに営業倉庫(尼崎事業所)を開設したほか、家電製品・雑貨・事務用品等を扱う物流センターの運営業務などもスタートしました。
 輸配送の領域では、配車プラットフォーム事業の取引社数および成約件数が大幅に拡大しました。拠点間輸送やラストワンマイル配送など実運送の受託件数は堅調に推移しました。その結果、当セグメントの売上高は16,502,638千円(前年同期比27.9%増)となりました。
 これに対して、セグメント利益は466,513千円(同28.2%減)という結果となりました。新規プロジェクトでの採用費増加や、燃料費の急騰などが大きく影響しました。

 また、ECソリューションサービス事業の各サービス別の売上は次のとおりであります。
 ① オペレーションサービス
 ネット通販会社向け物流センター、大手消費財メーカー向けマザーセンター、家電製品・雑貨・事務用品等を取り扱う物流センターといった既存受託案件は底堅く推移しました。大規模物流センターの運営業務を受託するなど新規案件もスタートしました。その結果、売上高は11,118,477千円(前年同期比21.8%増)となりました。

 ② トランスポートサービス
 国内全体の荷動き低迷が続く中、EC関連貨物や食料品、日雑品などをターゲットとした営業活動を強化した結果、配車プラットフォームサービスや実運送サービスにおける新たなクライアント獲得に成功しました。物流センター間で発生する横持ち幹線輸送業務、メーカー工場〜物流センター間、配送デポ間といった輸送案件の新規開拓にも取り組みました。その結果、売上高は5,384,161千円(前年同期比42.7%増)となりました。

 国際物流サービス事業
東南アジア諸国を中心とした海外代理店網の整備、国内パートナー企業との協業、新規取引先の開拓などが奏功し、受託件数が拡大した結果、売上高は1,132,875千円となりました。

 その他
 その他サービス事業としては、主にEC業界を対象にした職業紹介事業を含む採用代行事業の本格稼働により、受託・成約件数が伸長しました。また、日本システムクリエイト株式会社が当社グループに加わりました。その結果、売上高は410,277千円となりました。
(注1)ECとは、インターネットやコンピュータなど電子的な手段を介して行う商取引の総称。また、Webサイトなどを通じて企業が消費者に商品を販売するオンラインショップのこと
(注2)サードパーティーロジスティクスとは、荷主が第三者であるロジスティクス業者に対し、物流業務全般を長期間一括して委託すること

(略)

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