東レ/循環型社会への貢献に向けたブロックチェーンを活用したトレーサビリティシステムを共同開発 物流システム 2023.06.17 循環型社会への貢献に向けたブロックチェーンを活用したトレーサビリティシステムの共同開発について 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、ブロックチェーン技術と活用ノウハウを有するソラミツ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:宮沢和正、以下「ソラミツ」)と協働し、ブロックチェーンを活用したトレーサビリティシステム構築のための実証実験を2022年度中に開始します。 東レは、「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」で2050年に目指す世界像の一つとして掲げる「資源が持続可能な形で管理される世界」の実現に向け、東レのリサイクルやバイオマスなどの循環型社会に資する技術や製品のサプライチェーンに、ソラミツのブロックチェーン技術を融合することで、製品の回収・再利用などによる素材の循環を可視化・透明化し、サプライチェーンを構成する全てのステークホルダーと共に循環型社会のさらなる進展への貢献を目指します。 東レは2019年に、回収ペットボトルを原料として再利用するリサイクルポリエステル繊維事業のブランド「&+」(アンドプラス)を立ち上げ、リサイクル資源のトレーサビリティに取り組んできました。本実証実験は「&+」を題材とし、これらの取り組みをいつでも・誰にでも証明できるよう進化させるために、サプライチェーン上の企業と連携しながら基本システム構築に向けた課題整理を進めます。 東レが目指すブロックチェーンを活用したトレーサビリティシステム また、消費者のリサイクル活動への参画を促すため、回収された原材料が再び製品になり消費者に届くまで循環するサプライチェーン情報の見える化やその見せ方、東レ製品の顧客が本システムを自社のトレーサビリティ管理に必要な情報として使いやすくするための仕組みについても検証を行います。 さらに、リサイクル工程に要したエネルギー量や、消費者が東レ製品を使用することでどれだけ環境負荷の低減につながっているかといった情報の見える化なども検証します。 東レは、今回の実証実験結果を元に課題整理を行い、基本システムを構築するとともに、適応範囲の拡大の可能性について検証を進め、将来は樹脂やフィルムなど、全ての主要ポリマーを対象に本システムの適用を図ります。これにより、ブロックチェーンを活用したサプライチェーンを確立し、製造から最終製品の流通、回収、再利用までの完全な循環トレーサビリティを提供します。 消費者を含むステークホルダーが、資源が持続可能な形で管理されていることを確認し、循環型社会に参加できるようにすることで、資源の持続性・循環が当たり前になる社会の実現を目指します。 以 上 <各社概要>■東レ株式会社 (1)事業内容 :繊維、機能化成品、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング、ライフサイエンス、その他の製造・加工および販売 (2)所在地 :東京都中央区 (3)設立 :1926年 (4)代表者 :代表取締役社長 日覺 昭廣 (5)ウェブサイト :https://www.toray.co.jp/ ■ソラミツ株式会社 (1)事業内容 :ブロックチェーンの技術開発、デジタル資産管理、アイデンティティ、トレーサビリティに関するソリューション開発と提供 (2)所在地 :東京都渋谷区 (3)設立 :2016 年 (4)代表者 :代表取締役社長 宮沢 和正 (5)ウェブサイト :https://soramitsu.co.jp/ja <ご参考> 東レグループのサステナビリティ https://www.toray.co.jp/sustainability/