日本海事協会/次世代環境船舶開発センターによるアンモニア燃料パナマックスバルクキャリアの設計に対し基本承認(AiP)を発行 グリーン物流(環境) 2023.06.17 次世代環境船舶開発センターによるアンモニア燃料パナマックスバルクキャリアの設計に対し基本承認(AiP)を発行 一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、一般財団法人次世代環境船舶開発センター(GSC)が開発したアンモニア燃料パナマックスバルクキャリアの設計に対し、基本承認(AiP)を発行しました。 燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは、船舶の脱炭素燃料として活用が期待されていますが、人体への毒性や材料に対する腐食性を有しており、適切な安全確保措置が講じられる必要があります。アンモニアを船舶の燃料として使用するための具体的な国際基準は未整備であることから、本会は、アンモニア燃料船に関わる船舶、船員及び環境に与えるリスクを最小化するための設備、制御及び安全装置等に関する要件を規定した「代替燃料船ガイドライン」を2021年8月に発行しています。 本会は、GSCが開発した設計に対し、アンモニア燃料の取扱い方法、燃料供給システムの配管、アンモニアの引火性や毒性を考慮に入れた危険場所の特定、緊急時の避難経路等を代替燃料船ガイドラインに基づき審査しました。所定の要件への適合を確認したことから、この度AiPを発行しました。GSC開発の基本設計情報の活用により、今後、国内の造船各社において、アンモニア燃料バルクキャリアの製品開発が速やかに進むことが期待されます。 本会は、今後も脱炭素化に向けた先進的な取り組みに積極的に参画してまいります。また、フロントランナーとの協業により得られた知見を規則やガイドラインに取り入れることで業界全体の脱炭素化を支援してまいります。 以上 関連プレスリリース(次世代環境船舶開発センター)アンモニア燃料パナマックスバルクキャリアの基本設計を開発https://pdcgs.or.jp/news/85.html