三菱電機/タイの空調機器用圧縮機生産拠点の生産体制を強化 SCM・製造拠点 2023.06.17 タイの空調機器用圧縮機生産拠点の生産体制強化 欧州および米国を中心とした空調機器用圧縮機の需要増加に対応 三菱電機株式会社は、需要増加が見込まれる欧州向けヒートポンプ式暖房・給湯機Air To Water※(エア・トゥ・ウォーター)や、米国向け住宅用大型エアコンなどの事業拡大に向け、タイの空調機器用圧縮機生産拠点であるSiam Compressor Industry Co.,Ltd(サイアム・コンプレッサー・インダストリー、以下、SCI)に約20億円を投資し、生産体制を強化します。 ※ 熱移動技術であるヒートポンプを応用し、室外の空気の熱で加熱した温水を室内に循環し暖房・給湯を行うシステム Siam Compressor Industry Co.,Ltd外観 生産体制強化の内容 概要 SCI製スクロール圧縮機年間生産74.5万台から、年間生産87万台へ増強 スケジュール 2022年10月増産開始 投資金額 約6億タイバーツ(約20億円) 省エネ・環境対策 複数工程を集約して生産時間短縮を図る設備導入、省エネ機器を採用した新設備の導入等により、CO2排出量を削減 背景と狙い 欧州では、脱炭素政策により、化石燃料を使用するボイラー式に代わり、省エネ性が高いヒートポンプ式暖房・給湯機の需要が急速に拡大しています。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う在宅時間の増加で、特に米国において、住宅用大型エアコンの新設・増設ニーズが顕在化しており、今後も継続して需要拡大が見込まれます。 当社は、これらの需要拡大に対応し、市場への安定した製品供給を実現するため、SCIにおける空調機器用圧縮機の生産能力を増強します。 SCIの概要 (2021年11月末時点) 社名 Siam Compressor Industry Co., Ltd.(サイアム・コンプレッサー・インダストリー) 代表者 社長 加藤 太郎 所在地 タイ王国 チョンブリ県 レムチャバン工業団地 資本金 16億タイバーツ(約56億円、三菱電機 73%、三菱電機コンシューマー・プロダクツ(タイ)社 25%、カンヨン・エレクトリック社 2%出資) 敷地面積 179,000m2 (建屋面積 75,000m2) 事業内容 空調機器用圧縮機の製造・販売 人員 2,186名