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共栄タンカー/売上高は前年比0・3%増、経常利益は前年比89・7%減(2022年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2022年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            売上高   営業利益  経常利益  当期純利益

2022年3月期第2四半期 5,837 0.3   206 △66.0  37 △89.7   914 299.6
2021年3月期第2四半期 5,819 △0.8  607 △33.2  363 △43.2  228 △48.0
(注)包括利益 2022年3月期第2四半期 913百万円 (-%) 2021年3月期第2四半期 4百万円 (△97.9%)

(略)

(1)経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の制限と緩和が繰り返される中で一部の業種や個人消費に弱さが見られるものの、海外経済の回復を背景とする輸出の増加や先送りしていた設備投資の再開により景気は回復基調が続いています。海外経済は、米国では、感染再拡大による鈍化は見られるものの高い水準での成長が持続しており、中国も、政府の投資抑制策や活動制限に伴う夏場のペースダウンから持ち直し、再加速の動きを見せています。
海運市況は、大型原油船(VLCC)の用船市況につきましては、当初はコロナウイルス感染拡大を受け世界的に原油需要が低迷を続けていましたが、ワクチン接種の増加などによって中国や米国、欧州などを中心に経済活動の正常化が進んだことで需要回復の兆しが見えつつあることから、5月以降OPECプラスが減産幅を徐々に縮小したものの、既存隻数が800隻を超える一方で解撤数は少ないため、船腹需給は引き続き緩んでおり、市況は第2四半期まで低迷を続けました。
石油製品船(LR2やMR)も、一部で石油製品の需要が回復に向かいつつありますが、VLCCと同様、既存隻数が多く、市況は低迷しました。
大型LPG船(VLGC)は、米国出しの輸送需要の減少や春の不需要期による荷動きの減少により市況は下落しましたが、中国がコロナウイルスの影響から早期に抜け出したことや、インドの民生需要が底堅く推移したことにより、全般的に堅調な市況展開となりました。
ばら積船につきましては、中国の経済活動の再開や、鉄鉱石価格の上昇、北米や南米からの穀物輸送が活発となったことに加え、コロナウイルスの影響により船員交代に時間がかかるなど、滞船の長期化も市況上昇の追い風となり、好調な市況展開となりました。
こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指しており、前期11月にVLCC”TENZAN”、当期9月にはVLCC”TOKIWA”が竣工いたしました。その一方で、当期8月及び9月に石油製品船2隻を売却するなど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。
また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
海運業収益は、石油製品船2隻の売却及び不稼働期間の増加がありましたが、前述の通り前期と当期で船舶を1隻ずつ取得したことなどにより58億3千7百万円(前年同四半期比1千7百万円増)となりました。営業利益は、海運業収益が微増にとどまるなか、船舶の取得により海運業費用が増加したことなどにより2億6百万円(前年同四半期比4億1百万円減)、経常利益は3千7百万円(前年同四半期比3億2千5百万円減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別利益に石油製品船2隻の売船益12億7千3百万円に加え、当該2隻の次回入渠に向けて引き当てていた特別修繕引当金を売却に伴って取り崩した利益1億2千7百万円を計上したことから、9億1千4百万円(前年同四半期比6億8千5百万円増)となりました。

(略)

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