川崎重工/ばら積運搬船「KN BLOSSOM」を引き渡し 物流全般 2023.06.17 ばら積運搬船「KN BLOSSOM」の引き渡し 2021年06月22日 ばら積運搬船「KN BLOSSOM」 川崎重工は、本日、中国遠洋海運集団有限公司と共同運営している南通中遠海運川崎船舶工程有限公司(NACKS、中国南通市)において、KUMIAI NAVIGATION (PTE) LTD(クミアイ ナビゲーション プライベート リミテッド)向け82型ばら積運搬船 「KN BLOSSOM(ケーエヌ ブロッサム)」(当社第8065番船/NACKS第340番船)を引き渡しました。 本船の引き渡し、主要目ならびに特長は次のとおりです。 <引き渡し> 2021年6月22日 <主要目> 全長 228.90 m 幅 32.24 m 深さ 20.20 m 満載喫水 14.50 m 総トン数 44,375 t 載貨重量 82,032 t 貨物倉容積 97,760 m3 主機関 MAN B&W 6S60ME-C8.5 ディーゼル機関 1基 航海速力 約14.2ノット 定員 25名 船級 アメリカ船級協会(ABS) 船籍 シンガポール <特 長> 1) 船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な7つの船倉を有しています。 2) 省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載するとともに、推進効率の高い形状のプロペラ、当社が開発したカワサキフィン付ラダーバルブおよびコントラフィン付セミダクトなどの推進性能に寄与する技術を採用し、燃費の向上を図っています。 3) 主機関および発電機関の排気ガスの出口部にSOxスクラバー※1を搭載することで、2020年1月から施行開始されたSOx排出規制※2強化後も硫黄分の高い燃料油を継続的に使用できるため、燃料油のコスト低減が期待できます。 4) 省エネルギー技術の採用によって燃料消費量およびCO2排出量を低減させることで、本船に要求されるEEDI規制※3のフェーズ1のみでなく、フェーズ2相当の削減量を達成しています。 ※1 SOxスクラバー: 排ガス中の硫黄酸化物(SOx)を除去する装置 ※2 Ox排出規制: 2015年1月から欧米の排出規制海域(ECA)において、燃料中硫黄分0.1%以下のSOx排出規制が実施されている。また、2020年1月からは、その他の世界の全海域を航行する船舶に対し、硫黄分が0.5%以下の燃料を使用するか、排ガス中からのSOxを同等に低減する代替装置を使用することが義務付けされている。 ※3 EEDI(Energy Efficiency Design Index)規制: 1トンの貨物を1マイル運ぶ際に排出されるCO2のグラム数として定義されるエネルギー効率設計指標(EEDI)を用いて、新造船の省エネ性能に関する規制値への適合を強制する国際規制。フェーズ1ではフェーズ0から10%のCO2削減、フェーズ2ではフェーズ0から20%のCO2削減が要求される。EEDI規制値は建造契約日と引渡日に応じて段階的に強化される。