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三井倉庫ホールディングス/経常利益は前年比63・7%増(2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2021年3月期  決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       営業収益   営業利益    経常利益  当期純利益

2021年3月期 253,559 5.2   17,661 49.6   17,240 63.7  11,549 80.6

2020年3月期 241,080 △0.3  11,808 △1.5  10,531 △5.0  6,395 23.2

(注)包括利益 2021年3月期 15,635 百万円 (373.5%) 2020年3月期 3,302百万円 (△22.5%)

(略)

1.当期の概況

① 全般の概況

当期におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の社会経済活動への影響が長期化し、輸出入および 鉱工業生産指数は前年同期を下回り推移しており、依然として厳しい状況が続いております。物流を取り巻く 環境は、保管残高は貨物の停滞により前年同期比では微増を示しているものの、荷動きを示す貨物回転率は依 然として弱含んで推移しております。 こうした経済環境の中、当社グループの連結業績につきましては、「中期経営計画2017」で定めた抜本的事 業収益力の強化に関する各種施策の実施により、ベースとなる収益力を高めてきたことに加え、それぞれに異 なる強みを持つグループ各社の機能を活用して、サプライチェーンの川上から川下までを幅広くサポートでき る事業ポートフォリオを構築し、不確実性の高まる事業環境下においても収益を底堅く確保できる体制を構築 してまいりました。 営業の状況といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響として、輸出入の減少による海上フォワー ディング業務等の取扱減少があった一方、巣ごもり消費拡大を受けた家電メーカー物流等の取扱の増加、顧客 のサプライチェーンの見直しおよび海上コンテナ不足による海上輸送からの切り替えの動きに伴う航空輸送の 取扱増加に加え、航空輸送の需給逼迫による運賃高騰などの影響がございました。これらに加え、当社グルー プが注力している統合ソリューションサービス関連のソリューション物流の既存業務取扱増加及び新規取扱開 始などもあり、連結営業収益は前年同期比124億79百万円増の2,535億59百万円、連結営業利益は同58億52百万 円増の176億61百万円、連結経常利益は同67億9百万円増の172億40百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 は同51億53百万円増の115億49百万円となり、過去最高益を更新する結果となりました。

② セグメントの概況

(イ)物流事業

新型コロナウイルス感染症の影響として、輸出入の減少による海上フォワーディング業務等の取扱減少が あった一方、巣ごもり消費拡大を受けた家電メーカー物流の取扱増加、顧客の生産活動再開または回復に伴 う各種原材料の調達物流による取扱増加、顧客のサプライチェーンの見直しおよび海上コンテナ不足による 海上輸送からの切り替えの動きに伴う航空輸送の取扱増加、航空輸送の需給逼迫による運賃高騰、経済活動 が制限されたこと等を受けた各種販管費の減少がございました。これらに加え、ソリューション物流業務の 既存業務取扱増加及び新規取扱開始や、前期に開始したヘルスケア物流における新規業務の通期寄与等によ り、営業収益は前年同期比126億62百万円増の2,446億45百万円となり、営業利益は同58億79百万円増の149億 84百万円となりました。

(ロ)不動産事業

賃料収入の減少により、営業収益は前年同期比2億12百万円減の96億21百万円、営業利益は同31百万円減 の58億33百万円となりました。

2.次期の見通し

当期に生じた新型コロナウイルス感染症拡大に伴う業績への影響は事業毎に差はあるものの、おおむね上期を通 じて徐々に収束していくものと見込んでおります。 上記見通しのもと、海上フォワーディング業務、コンテナターミナルにおけるコンテナ取扱等の取扱回復を見込 む一方、サプライチェーンの見直しおよび海上コンテナ不足による海上輸送からの切り替えの動きに伴う航空輸送 の取扱増加や、航空輸送の需給逼迫による運賃高騰は上期を通じて徐々に解消し、巣ごもり消費拡大による家電メ ーカー物流の取扱増加などは減少することを見込んでおります。また、来期に竣工するヘルスケア専用の新設倉庫 である関東P&MセンターⅡ(仮称)や、ソリューション物流業務における家電量販店向け大型新拠点の立ち上げに 伴う増益を見込む一方、これら新拠点の竣工、稼働開始に伴う一過性の初期費用の発生、自動車関連の航空輸送取 扱減少を見込んでいることから、次期の連結営業収益は2,370億円(前期比6.5%減)、連結営業利益は132億円 (同25.3%減)、連結経常利益は125億円(同27.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は76億円(同34.2% 減)を見込んでおります。

(略)

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