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イトーキ/小型無人搬送ロボット「Racrew」専用棚を開発

物流システム 2023.06.17

イトーキ、小型無人搬送ロボット「Racrew」専用棚を開発

~小西医療器「大阪ソリューションセンター」での納入事例~

株式会社イトーキ(本社:東京都中央区/代表取締役社長:平井嘉朗)は、パレット自動倉庫でも使用可能な小型無人搬送ロボット「Racrew」(株式会社日立インダストリアルプロダクツ製)専用の移動式特注棚を開発し、シップヘルスケアグループの小西医療器株式会社(本社:大阪市中央区/代表取締役会長:小西賢三)の新たな医療材料物流拠点「大阪ソリューションセンター」において採用されました。

小型無人搬送ロボット「Racrew」と搭載されたRacrew専用棚(イトーキ製)小型無人搬送ロボット「Racrew」と搭載されたRacrew専用棚(イトーキ製)

​ 昨今、物流業界は消費者の購買スタイルの変化に伴う需要増加や、業種を問わず人手不足が深刻な問題となるなど、さまざまな課題に直面しています。イトーキでは、こうした業界全体を取り巻く社会課題解決の一端を担うべく、様々な物流商品でお客様の利便性・生産性の向上に努めてきました。

 今回、小西医療器様が新たに開設される「大阪ソリューションセンター」において、小型無人搬送ロボット「Racrew(※1)」専用として使用されるイトーキ製移動式特注棚(以下、Racrew専用棚)は、小型無人搬送ロボットでの運用を前提にイトーキで設計・開発したものです。これまでもアパレル、通信販売の配送センターなどで運用され、人手不足の課題解決やコロナ禍によって需要が急増した物流インフラを支えてきました。

 大阪ソリューションセンターへの納入においては、Racrew専用棚をRacrewによる無人搬送だけでなく、小西医療器様のパレット自動倉庫の双方で使用することによる多大な人手と時間を要していた医療材料などの「ピッキング」作業の効率化による生産性の向上を通して、小西医療器様が目指す次世代SPD「スマートメディカルソリューション」(※2)に貢献しています。なお、Racrew専用棚のパレット自動倉庫との併用はイトーキとしては初の納入事例ですが、パレット自動倉庫内でRacrew専用棚を搬送する際に発生する加速度によって棚にゆがみが発生しないよう、品質を保持するための耐久試験を繰り返して実施し安全に運用できることを確認しています。
 
 このほかにも、大阪ソリューションセンターでは、Racrew専用棚以外でも固定棚、パーティション、オフィス・会議室・食堂の家具など、イトーキ商品が幅広く採用されています。イトーキはこれからもお客様の「働く空間づくり」を様々な角度から支えます。

 

※1 「Racrew(ラックル)」は、指定した位置まで棚やパレットを自動搬送できる株式会社日立インダストリアルプロダクツ製の小型無人搬送ロボット(https://www.hitachi-ip.co.jp/products/logistics/products/racrew/index.html
※2 SPD(Supply Processing and Distribution):物品の供給・在庫管理・加工等の物流管理を中央化/外注化することにより、医療現場の物品を柔軟かつ円滑に管理する方法

【大阪ソリューションセンター】
小西医療器株式会社を主体に、シップヘルスケアグループの関西エリア基幹物流拠点として2020年12月に竣工。業界初の自動物流設備やRFID技術を駆使した自動在庫管理等、様々なメーカーが共同で開発を行い、医療材料供給における新しいソリューションを提案。効率性・生産性の向上に加え、使用消耗品と個々の治療との紐付けによってこれまで難しかった原価管理を含む高度なトレーサビリティを実現。今後もオープンイノベーションの場として継続して進化し、医療現場の様々な課題をソリューション(解決)することで医療の未来を支えていく。

【関連情報】
・小西医療器株式会社
 https://www.kns-md.co.jp/
・株式会社イトーキ
 https://www.itoki.jp/
 https://www.itoki.jp/solution-products/factory/

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