NEWS

物流ニュース

エスライン/経常利益は前年比39・8%減(2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

       営業収益   営業利益  経常利益  当期純利益

2020年3月期 48,999 △0.3  974 △42.3  1,058 △39.8  3,118 221.7

2019年3月期 49,136 4.9   1,687 16.0  1,756 15.1   969 △1.7

(注)包括利益 2020年3月期  3,165百万円 (165.7%) 2019年3月期  1,191百万円 (9.4%)

(略)

(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度におけるわが国経済は、米中および日韓間の経済摩擦等を背景にした先行き不透明な状況で推移し ておりましたが、雇用環境の改善や堅調な企業業績にも支えられ、緩やかな回復基調にありました。しかしながら、 消費増税による消費マインドの冷え込みや、世界中に広がる新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動への影響 が顕著となり、企業の設備投資や生産活動は減速し、個人消費も弱まる等、景気の減速懸念は高まる状況となりまし た。 当社グループの主要な事業であります物流関連業界におきましては、消費増税や暖冬による消費活動の減退に加え て、新型コロナウイルスの感染症の流行から、貨物輸送量が日を追うごとに減少するなかにあって、ドライバーを中 心とした労働力の慢性的な不足、さらには原油価格の不安定な状況も懸念される等、当社グループを取り巻く経営環 境は依然として厳しい状況が続いております。 このような状況のもと、当社グループでは、本年度を初年度とする中期経営計画(スローガン:「エスラインブラ ンドの価値向上 “Think next Value”」)の経営目標の達成と企業価値の向上に向けて、グループ一丸となって取 り組んでまいりました。 しかしながら、収入が伸び悩むなかで、傭車費や外部委託費等の営業費用が上昇したことにより、当連結会計年度 の業績は、営業収益489億99百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益9億74百万円(前年同期比42.3%減)、経常利 益10億58百万円(前年同期比39.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は㈱エスラインギフにおける固定資産の 譲渡に伴う固定資産売却益を特別利益として計上したこともあり、31億18百万円(前年同期比221.7%増)となりま した。 セグメントの業績は、次のとおりであります。

[物流関連事業]

物流関連事業の主な事業収益は、貨物自動車運送事業、倉庫業、自動車整備事業、情報処理サービス業、損害保険 代理業等であり、主なサービスとしましては、「輸送サービス」「物流サービス」「ホームサービス」の3つの部門 があります。 トラックによる企業間輸送を主とする輸送サービス部門では、運賃改定や諸料金の収受に向けた営業活動を引き続 き進めるとともに、新規取引先の開拓にも取り組みました。その結果、運賃改定につきましては、一定の成果を残せ ましたものの、天候不順の影響、大型連休による営業日数の減少、さらには消費増税による消費マインドの冷え込み や新型コロナウイルスの感染拡大の影響による社会経済活動の抑制と停滞もあり、当社の主力事業であります特別積 み合せ貨物運送事業の貨物輸送量が、前年を大きく下回ったことにより、減収となりました。 商品保管や物流加工を行う物流サービス部門では、従来からの飲料、自動車関連部品、一般雑貨商品、夏冬タイヤ の保管業務に加え、㈱スリーエス物流では、菓子卸問屋様の保管と配送業務の受注増に向けた取り組みを行う等、商 品保管と配送面を組み合わせた一貫物流サービスの拡大をいたしました。また、㈱エスライン郡上では、昨年5月に 移動ラック式定温管理倉庫を新築し、医薬部外品の保管業務を新たに開始いたしました。また、㈱エスラインギフで は、昨年10月に飲料保管用の自動ラック倉庫を建築し、入出庫および保管業務を積極的に展開したことにより、保管 収入は増収となりました。しかしながら、衣料品量販店や大手流通グループの専門店でも販売不振および新型コロナ ウイルス感染症の影響で加工業務が減少または停止となったことにより、加工収入は減収となりましたが、物流サー ビス部門全体では増収となりました。 大型貨物の個人宅配や引越しを行うホームサービス部門では、お取引のある家電量販店様の洗濯機・冷蔵庫といっ た白物家電の販売好調と料金改定に加え、昨年10月の消費増税前の駆け込み需要もあって、配送および設置業務が大 幅に増加しました。 また、引越しサービスについては、「スワロー引越便」のPR活動の効果や、これまでの引越実績の評価等もあ り、法人関係の引越受注を順調に獲得することができました結果、ホームサービス部門全体では増収となりました。 以上の結果、物流関連事業全体では、わずかながら減収となりました。 一方、利益面では、貨物輸送量の鈍化による減収と、ドライバー不足や休日の配送業務に対応するための傭車費・ 外部委託費が増加したことにより減益となりました。 この結果、物流関連事業の営業収益は481億78百万円(前年同期比0.3%減)、セグメント利益(営業利益)は13億 32百万円(前年同期比34.8%減)となりました。

[不動産関連事業]

不動産関連事業におきましては、当社グループ各社にて保有している不動産の有効活用を図るために、外部への賃 貸事業を営んでまいりました。従来からの賃貸物件の一部について賃料の改定を行い、また、昨年6月には㈱エスラ インギフ西淀川支店の移転に伴う跡地の賃貸を開始しました。本年3月には㈱エスラインギフが外部に賃貸しており ました東京都江東区の土地および建物を売却したことによる賃料の減少もありましたが、不動産関連事業全体では増 収となりました。 この結果、不動産関連事業の営業収益は4億86百万円(前年同期比4.2%増)、セグメント利益(営業利益)は2 億33百万円(前年同期比0.8%増)となりました。

[その他]

その他事業におきましては、旅客自動車運送事業および売電事業を営んでおります。旅客自動車運送事業におきま しては、岐阜市内の高校や近隣の大学の通学バスや冠婚葬祭時の送迎バス等、地元に密着した運行業務に取り組んで まいりました。 また、売電事業におきましては、㈱エスラインギフの名古屋第1・第2センター、豊橋支店、豊田支店、豊田セン ターおよび㈱スリーエス物流の本社第1センターの計6か所で発電を行っております。(総発電量1,333.96kW) この結果、その他事業の営業収益は3億34百万円(前年同期比4.0%減)、セグメント利益(営業利益)は66百万 円(前年同期比2.7%減)となりました。

(略)

Translate »