NEWS

物流ニュース

TANAKAホールディングス/田中貴金属工業、インドに新拠点を開設

SCM・製造拠点 2023.06.17

田中貴金属工業、インドに新拠点を開設

自動車用触媒や半導体、水素エネルギー市場における需要に対応

インドを拠点に中東・アフリカ地域へも営業活動を強化

TANAKAホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:田苗 明)は、田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:田苗 明)が、インドを拠点としたインド・中東・アフリカ地域での営業戦略の新拠点として、2019年12月23日(月)にインドのムンバイに「田中貴金属(インド)株式会社」を設立することを発表します。

これまで、インドを含む中東・アフリカにおける営業活動は、主に田中貴金属(シンガポール)株式会社が行なってきました。この度設立する現地法人は、今後拡大が見込まれるインド・中東・アフリカ市場における貴金属工業製品の販路拡大と、より戦略的な営業活動の強化を目的としています。インド支社が設立されるムンバイはインドの地理的中心地に位置しており、インド国内各地に点在する顧客に対しても迅速で柔軟なサポートが可能となります。また、中東・アフリカ地域についてもこれまで以上に積極的に営業活動を行うことが可能となります。本インド支社は、5年後の2024年には年間売上高30億円を目標としています。

現在のインド市場では、米中貿易摩擦や賃金高騰を背景に中国からの製造業移管の動きあり、インド政府は2019年9月20日に企業所得税の大幅減税を発表しています。減税の結果、実効税率は35%から25%に、2019年10月1日以降に設立される製造業については15%と世界最低水準になる見込みで、今後は製造業のインド国内生産需要の更なる増加が期待されています。

また、自動車用触媒に関しては、欧州における「ユーロ 6」に相当する内容の「バーラト・ステージ 6 (BS-6)」により 2020 年 4 月から排ガス規制が行われる予定です。自動車用貴金属触媒化合物など、排 ガス浄化に必要な貴金属の安定供給に対する需要が益々高まることが予想され、グローバルな貴金属の 専門メーカーである田中貴金属だからこそ、インド市場への安定した貴金属材料の輸出が行なえます。 一方エネルギー分野においては、インドも従来は石油を中心とした化石燃料に大きく依存していまし たが、近年では環境への意識が高まり、世界的な流れからもクリーンエネルギーへの転換や併用の技術 が注目されつつあります。当社のグローバルシェアトップクラスである燃料電池用触媒をはじめとした 各種の環境対策向け貴金属製品は、インド社会において、水素エネルギーや再生可能エネルギーなどの 次世代エネルギー社会の実現に向けて幅広い用途での活用が期待されます。 加えて、これまで中国などに限定されていた半導体市場においても、2012 年に発表された「国家電子 産業政策(NPE2012)」の後継として、インドを世界的な電子機器システムの設計製造(ESDM)のハ ブとするための基本方針「2019 年版国家電子産業政策(NPE2019)」が発表されました。インド政府は 2025 年までに電子機器の設計製造分野のバリューチェーン全体で売上高 4,000 億ドルを達成する新た な目標を掲げており、半導体に必要な貴金属製品についても今後益々の需要増が見込まれます。 さらに、当支社では、近隣に点在する企業、大学などの研究機関との共同研究も将来的に視野に入れ ています。

■概要

会 社 名:田中貴金属(インド)株式会社 TANAKA KIKINZOKU (INDIA) Private Limited

代 表:非常勤取締役 佐藤恒夫、常勤取締役 伊藤裕

所 在 地:AccessWork, Level 4, C Wing, Delphi, Hiranandani Business Park, Orchard Avenue, Powai, Mumbai, Maharashtra 400076, India

設 立:2019 年 12 月 23 日

従業員数:5 名(日本人常駐 1 名、現地スタッフ 4 名)

事業内容:田中貴金属グループの貴金属工業製品の販売

資 本 金:40 百万ルピー(約 65 百万円)

株 主:田中貴金属工業株式会社(99.9%)

(略)

Translate »