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ヤマト運輸/アルフレッサと「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を共同開発

物流全般 2023.06.17

アルフレッサ株式会社とヤマト運輸株式会社による「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」の共同開発について

アルフレッサ株式会社

ヤマト運輸株式会社

2019年9月26日

アルフレッサ ホールディングス株式会社の子会社であるアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:増永 孝一、以下「アルフレッサ」といいます)とヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾 裕)傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:栗栖 利蔵、以下「ヤマト運輸」といいます)は、今後の医療提供体制への対応や労働力不足等の社会課題への対応を共同で検討するための「医薬品流通研究会」を2019年1月に開始し、その最初の成果として「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を共同開発いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

  1. サービス構築の背景

    現在、日本の少子高齢化は世界に例を見ないスピードで進行しており、社会保障費の増加とその財源の確保は喫緊の社会課題となっています。また医療・介護分野の各種制度改革が進行し、医療提供体制の見直しや地域医療の充実等、医療のあり方が大きく変わろうとしています。

    このような環境の下、地域包括ケアシステムにおいて患者様との重要な接点となっている調剤薬局では、在宅医療への対応や栄養食品、医療材料・衛生材料、介護用品の提供等、さらに多くの役割・機能を果たすことを求められていますが、提供できる商品アイテム数を増やすには調剤薬局店舗の在庫スペースの問題等があります。こうした課題に対して、「医薬品流通研究会」は在庫を保有せずに患者様に様々な商品を提供できるサービスを調剤薬局に提供する事が解決策の1つにつながるものと考えています。

  2. サービス内容

    本サービスは、クラウド型のITシステムをベースに構築された調剤薬局向けの専用サービスです。調剤薬局の店舗や患者様のご自宅において、薬剤師がタブレット等を用い、普段調剤薬局で販売していない栄養食品などの商品を患者様にご紹介し、購入して頂いた商品を、後日ご自宅など患者様の希望する場所へお届けすることができます。

    薬剤師が患者様から注文を受けると、ヤマトWebソリューションズ株式会社が構築したクラウド型ITシステムを介し、商品を調達し保管するアルフレッサに受注データが連携されます。アルフレッサは、受注データをもとに、商品をヤマトロジスティクス株式会社宛に出荷します。ヤマトロジスティクス株式会社ではお届け先ごとに商品を梱包し、患者様のご自宅等へヤマト運輸が宅急便でお届けします。

    本サービスをご利用頂く事で、患者様は自分の体調を良く知っている薬剤師の説明を聞きながら調剤薬局の店舗やご自宅で商品を購入できるようになります。一方、調剤薬局にとっては、医療用医薬品以外の商品を、店舗に在庫を抱えることなく提供できるようになり、幅広い商品の提供を通じて、従来以上に地域医療へ貢献することができると考えています。

    【サービス概要】

  3. 今後について

    本サービスは今後、アルフレッサが営業窓口となり、順次全国の調剤薬局へご紹介していきます。また、取り扱う商品のラインナップについても、アルフレッサが取り扱っている栄養食品から開始し、調剤薬局や患者様のニーズを聞きながら、順次増やしていく予定です。

    アルフレッサとヤマト運輸は、両社が共同で立ち上げた「医薬品流通研究会」において、アルフレッサが持つ医薬品流通ネットワークと、ヤマト運輸の宅急便ネットワークを結集するだけでなく、両社の経営リソースやノウハウを徹底活用することで、安心・安全で確実な新しい流通ネットワークをいち早く確立することを目指しています。今後の医療提供体制の下で、医療機関や調剤薬局、患者様および地域の皆様に貢献できるサービスを今後も両社で開発・提供してまいります。

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