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共栄タンカー/経常利益は前年比81・5%増(2020年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

2020年3月期  第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
単位・百万円  

            売上高    営業利益  経常利益 四半期純利益

2020年3月期第1四半期 2,867 △21.6  477 3.4   404 81.5  278 124.2

2019年3月期第1四半期 3,658 19.0   461 66.4  222 402.4  124 -

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境や個人消費が底堅く推移した一方、中国向け の輸出は弱含むなど、足踏み感がみられました。海外では、個人消費を牽引役として米国の景気拡大が継続する一 方、中国経済は、内需の回復が遅れるなか、米国への輸出の低迷もあり、減速傾向となりました。その他、米中貿 易摩擦への懸念や中東の地政学的リスクなど、先行き不透明感も残る状況です。 海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、極東の各国製油所の定期修理や、米国と中東の原油価格差が 縮まり米国積み航路の優位性がなくなったため、当該地域向け配船が減ったことからトンマイルが減り、期首から WS30台で推移し市況は低迷しましたが、6月にホルムズ海峡付近でタンカーが襲撃され当該水域のリスクが増大し たことから市況はWS50台まで上昇しました。 石油製品船(LR2やMR)は、大西洋水域でガスオイルなどの輸送需要が増し活況となった時期もありましたが、 未だ船腹需給は緩んでおり、全体的に市況は低迷いたしました。 大型LPG船(VLGC)は、米国のLPG価格が中東と比較して安くなったことから、米国出しのトレードが活発化した ことによりトンマイルが増加し、船腹需給を引き締め、市況は大幅に上昇しました。 ばら積船につきましては、ダム決壊事故によるブラジル・ヴァーレの鉱山の操業停止などにより鉄鉱石の出荷が 減り、期首からケープ型市況は低迷し、それがバルカー市況全体に悪影響を及ぼしましたが、その後緩やかな回復 基調で推移し、ヴァーレが操業を停止していた鉱山を再稼動するとケープ型市況の上昇が加速し、パナマックス型 市況も回復して参りました。 こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指し ており、前期には新造VLCC”元栄”を取得した一方、高齢のVLCC”KAI-EI”及びばら積船2隻を売却するなど、船 隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。なお、今年7月には新造VLCC”TENRYU”を取得いたしました。 また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第1四半期連結累計期間の経営成 績は以下のとおりとなりました。 海運業収益は航海用船を行っていたVLCC”KAI-EI”を昨年11月に売却したことにより運賃収入が無くなった事に 加え、前期にばら積船2隻を売却したことにより貸船料が減少したこと等により28億6千7百万円(前年同四半期 比7億9千万円減)となりました。営業利益は海運業収益の減少はありましたが運航船の減少により海運業費用の 減少の方が大きかったため4億7千7百万円(前年同四半期比1千5百万円増)、経常利益は4億4百万円(前年 同四半期比1億8千1百万円増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は特別利益、特別損失はあり ませんでしたが法人税等が減少したことにより2億7千8百万円(前年同四半期比1億5千4百万円増)となりま した。

(略)

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