スズケン/RNAi 治療薬「オンパットロ」をスズケングループによる一社流通受託 SCM・製造拠点 2023.06.17 日本新規参入 Alnylam Japan 株式会社の RNAi 治療薬「オンパットロ」 スズケングループによる一社流通受託のお知らせ 当社の連結対象子会社である株式会社エス・ディ・コラボ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:副 島秀継、以下エス・ディ・コラボ)は、Alnylam Pharmaceuticals, Inc.(米国マサチューセッツ州)が開発 した世界初のRNA 干渉(RNAi)治療薬「オンパットロ」(一般名:パチシランナトリウム)について、日本 国内でのメーカー物流から卸流通までの一社流通を受託することで、日本法人Alnylam Japan 株式会社(本 社:東京都千代田区、代表取締役社長:中邑昌子、以下アルナイラム)と合意いたしました。「オンパット ロ」は2019 年6 月18 日に日本国内でトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの治療薬 として製造販売承認を取得しています。 1.受託の背景 今回の受託に至った背景には、エス・ディ・コラボのメーカー物流およびスペシャリティ医薬品流通の実 績と日本新規参入メーカーの受託実績、そして、スズケングループの物流サービスと機能をアルナイラムに 評価していただいたという経緯があります。 「オンパットロ」のメーカー物流から卸流通までをスズケングループが一手に担うことで、国内流通在庫 の偏在を最少化し、2~8℃の温度帯での保管・輸配送と安定供給を実現します。 メーカー物流は、アルナイラム製造工場からメーカー物流センターまでの輸配送を医薬品専門輸配送会社 である中央運輸株式会社*1が担い、メーカー物流センターでの保管・管理を株式会社エス・ディ・ロジ*2 が担います。また、メーカー物流センターから卸物流センターまでの輸配送を、中央運輸株式会社を中心と した医薬品共同配送ネットワークが担います。卸流通については、スズケングループの医薬品卸7 社が担い ます。 スズケングループは、今後もスペシャリティ医薬品流通において、日本への新規参入や新製品の上市を目 指す製薬企業のご要望にお応えしてまいります。また、新薬を待ち望む患者さまに確実に医薬品をお届けで きるよう流通基盤の強化に努め、日本の医療に貢献いたします。 *1・2 中央運輸株式会社と株式会社エス・ディ・ロジはいずれもスズケンの連結対象子会社です。 2. 「オンパットロ」の受託業務 (1)メーカー物流業務 (2)卸流通業務 (3)使用成績調査の支援 3.受託業務開始 2019 年8 月下旬 4.Alnylam Japan 株式会社について Alnylam Japan 株式会社(https://www.alnylam.com/alnylam-japan/)は、次世代の医薬品として注目され る核酸医薬の一つであるRNAi治療薬を日本の患者さまに提供するため、2018年7月に設立しました。RNAi技 術を応用して、mRNA を標的として開発された世界初の siRNA 製剤が、日本国内で上市・販売する最初の製品 となります。同社は、医療の未来を切り拓く可能性のある新しい治療薬の開発に取り組み、アンメットニーズの解消 に貢献することを目指しています。 5.「オンパットロ」(一般名:パチシランナトリウム)について オンパットロはトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの原因となるトランスサイレチン(TTR) を標的とする RNAi 治療薬です。本製剤は TTR メッセンジャーRNA を標的としてその発現を抑制(サイレンシン グ)し、TTR タンパク質が作られる前にその産生を阻害する作用があります。本製剤は肝臓での TTR の産生を阻 害し、体内組織でのTTRの蓄積を減少させることで、本疾患の進行を停止または遅延させる効果が期待されます。 本製剤は、海外では、2018 年 8 月に米国食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品庁(EMA)より承認を取得しま した。 ・米国での適応症: the polyneuropathy of hereditary transthyretin-mediated amyloidosis in adults(成 人のポリニューロパチーを有する遺伝性ATTR アミロイドーシス) ・欧州での適応症: hereditary transthyretin-mediated amyloidosis (hATTR amyloidosis) in adult patients with stage 1 or stage 2 polyneuropathy (ステージ 1 またはステージ 2のポリニューロパチーを有 する成人の遺伝性ATTR アミロイドーシス) なお、本件に伴う業績への影響は、詳細が確定し、適時開示の必要性が生じた場合に速やかに開示いたしま す。