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日本通運/倉庫の出荷準備作業を自動化

物流システム 2023.06.17

日通、倉庫の出荷準備作業を自動化

 当社は、2019年上期より当社札幌東支店(札幌市白石区)の倉庫で、自動走行するフォークリフトおよび連携して稼働するオートレーターを導入し、出荷準備作業を自動化します。

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(無人、有人どちらでも使用可能なフォークリフト)

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(自動フォークリフトと連携するオートレーター)

【背  景】

 物流の現場では、トラックドライバー不足が特に大きな問題として着目されていますが、物流センターや倉庫におけるフォークリフトオペレーターや構内作業者についても、その不足が顕在化しており、倉庫業務における自動化技術を活用した省人化、省力化の推進は重要な課題です。

【経  過】

 当社のロジスティクスエンジニアリング戦略室は、2017年から株式会社豊田自動織機(社長:大西朗)、日通商事株式会社(社長:新居康昭)と協力し、食品や飲料の共同配送を行っている札幌東支店新札幌物流センターにおいて、既存倉庫でも実現可能な自動化技術を活用した作業の省力化について検討を行ってきました。その結果、出荷作業の一部については、自動フォークリフト(AGF)と、AGFに連携する自動垂直昇降機(オートレーター)の導入により、自動化が実現可能と判断しました。

【実施内容】

  • 現状、翌日の出荷準備のために夜間・早朝時間帯に行っていた有人のフォークリフト作業をなくし、AGFとオートレーターにより完全自動化。
  • 作業スタッフが帰宅後の夜間時間帯に、各階に配置したAGFとオートレーターが連携して稼働。
  • 各フロアでパレット積みされた出荷予定貨物を、1階出荷待機場所に自動で移動。
  • 完全自動化による省力化、働き方改革の推進に加え、入庫作業と出庫作業の錯綜の解消および人と荷役機械の完全分離によって、より安全な作業を実現。

 今回の取り組みを第1ステップとして、今後はAGV(無人搬送車)やAGF等のマテハンを効率的に連携させ、有人のフォークリフトによるピッキング作業のさらなる省力化を計画しています。

 当社では、物流の分野での新しい技術に対応したサービスの構築に取り組んでいます。 今後ますます社会に大きな変革をもたらすと考えられる最先端技術を取り込み、物流システムや現場改善などにも活かしていきます。

【基本情報】

倉庫概要

住  所 札幌市白石区流通センター7-5-1
敷地面積 19,200m2
延床面積 28,667m2
基本仕様 鉄筋コンクリート造 地上4階建、荷物用エレベーター7基、オートレーター3基
(うちエレベーター1基をAGFと連動するオートレーターに更新)

導入内容

  • AGF 4台
  • オートレーター1基(既設のエレベーター1基を更新)
  • 保管棚等
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