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商船三井/自動車運搬船に続き、大型原油タンカーへのAR技術を活用した航海情報表示システムの試験搭載

物流システム 2023.06.17

自動車運搬船に続き、大型原油タンカーへのAR技術を活用した航海情報表示システムの試験搭載 
– 航海中の操船や見張りをサポートし、安全運航体制を一層強化 –

船舶維新NEXT

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区)は、古野電気株式会社(社長:古野幸男、本社:兵庫県西宮市)および商船三井テクノトレード株式会社(社長:八田宏和、本社:東京都中央区)と共同開発した、拡張現実(Augmented Reality、以下AR)技術を活用した航海中の操船を支援するシステム(註1)を自動車運搬船に続いて、大型原油タンカーにも試験搭載することを決定しました。

本取り組みは、自動船舶識別装置(Automatic Identification System;AIS)の情報をベースに、自船周囲で航行する他船やランドマーク(例:海上に存在するブイ)等の情報を船橋フロント部設置のディスプレー上に表示します。併せて、船橋からの風景を撮影した映像も表示し、ARを用いて重ねて表示させることで、運航中の乗組員の操船や見張りを視覚的にサポートします。

2018年3月より実施してきた次世代型自動車運搬船「FLEXIEシリーズ」1番船”BELUGA ACE”(註2)でのトライアル結果を踏まえて、当直航海士がディスプレー上で他船の船速・最接近時間・最接近距離といった当直を行う上で重要な航海情報を一目で確認できる様、AR表示画面を改良しました。この改良版システムを10月12日竣工予定の新造VLCC”SUZUKASAN”にも試験搭載し、AR表示画面の効果検証を継続して実施します。
また今後、航海中の操船や見張りをサポートする本システムの搭載を順次拡大していく予定です。

商船三井は、2016年11月に発表した「船舶維新NEXT~MOL SMART SHIP PROJECT~」の掲げる高度安全運航支援・環境負荷低減を推進すると共に、ICT技術を利活用したサービス向上を通じ、物流のビジネスパートナーとしてお客様に選ばれる企業グループを目指します。


システム改良前画面


システム改良後画面


航海情報のAR表示 (日中:AR on/off比較)


航海情報のAR表示 (夜間:AR on/off比較)

(註1)2017年12月26日付プレスリリース「将来の自律航行船に繋がるAR技術を活用した航海情報表示システムを共同開発 ~航海中の操船や見張りをサポートし、安全運航体制を一層強化~」参照

(註2)2018年3月15日付プレスリリース「次世代型自動車船「FLEXIEシリーズ」1番船”BELUGA ACE”竣工 – 6層リフタブルデッキを備えた最新鋭の新デザイン自動車船 –」参照

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