椿本チエイン/トレイをスパイラル状に配置することにより、省スペース化と高効率仕分けを実現した「リニソートS-C 」を開発 物流システム 2023.06.17 ~ 物流センターの庫内業務(仕分け・出荷)の無人化に向けて ~「つばきリニソートS-C ∞(エイト)」を開発 2018/9/10 スパイラル状の多段構造により省スペース化、高効率仕分けを実現 1.はじめに 株式会社椿本チエイン(社長:大原 靖、本社:大阪市北区)は、チルトトレイ式仕分け装置「リニソート」の新機種として、トレイをスパイラル状に配置することにより、省スペース化と高効率仕分けを実現した「リニソートS-C ∞」を開発しました。 リニソートS-C ∞ 構成図 スパイラル状に2段に配置されたトレイ 「リニソート」は、当社独自開発の高効率リニアモータによる非接触駆動により、高性能仕分けと静かでクリーンな作業環境を実現した高速自動仕分け装置です。大量仕分けタイプから小型省スペースタイプまで、お客様の使用環境、搬送物に応じた自動仕分けをご提案してきました。 新開発の「リニソートS-C ∞」は、「限られたスペースで人手で行っていた小物品の自動仕分け装置を」というニーズに基づき開発。「リニソートS-C(コンパクトタイプ)」(2016年発売)の1段式と2段式それぞれの長所を生かし、トレイをスパイラル状に配置して2段構造にしたことが特長です。これにより、仕分け間口(シュート)を2段に配置できるため、同じ仕分け方面数であれば、コンパクトタイプ1段式に比べ、約30%の省スペース化を実現できます。 また、「リニソートS-C(コンパクトタイプ)」を2段式とした場合、作業者は上段下段を判断しながら商品投入する必要がありますが、「リニソートS-C ∞」は1ループで仕分け間口を2段構造とできるため、順番にトレイに商品を投入するだけで作業完了。シンプルで高効率な仕分け作業を実現します。 当社は、この「リニソートS-C ∞」とロボット(㈱MUJIN製)の組み合わせによる、物流センターの庫内作業の無人化システム(商品投入から仕分け、出荷エリアへの搬送無人化)を提案。2018年9月11日から東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展」に出展いたします。 ぜひ会場にて実機デモンストレーションをご覧ください。 2.「リニソートS-C ∞」の特長 (1) 多段構造によるスペースの有効活用(3段、4段にも対応可能) ソータのスパイラル状配置と、仕分け間口(シュート)の多段化対応により、省スペース化、高効率化を実現。3段、4段の増設も可能で、さらなるスペースの有効活用が図れます。*同じ仕分け方面数であれば、コンパクトタイプ1段式に比べ、約30%の省スペース化を実現 (2) 高い仕分け能力 仕分け能力は4000個/時。「リニソートS-C(コンパクトタイプ)」2段式で必要だった上段下段の投入判断が不要となるため、ミスのない高精度仕分けを実現します。 (3) 静かな作業環境 リニアモータ採用により、静かでクリーンな作業環境を提供します。 (4) 用途に合わせた機能拡張 ソータ用RFIDタグ自動読み取り装置「T-TRAYREADER」やトレイ上バーコードリーダの設置により、ワーク投入作業の効率化、設備費用のコストダウンが図れます。 (5) 完全自動化(無人化)運転に対応 「リニソートS-C ∞」とロボットの組み合わせにより、商品投入から出荷エリア(梱包・出荷)までの完全自動化(無人化)にも対応できます。 3.用途 日用雑貨、化粧品、衣料品などの仕分け 4.基本機器構成(当社標準レイアウト・構成) リニソートS-C ∞ リニソートS-Cコンパクトタイプ 500mmピッチ1段式 リニソートS-Cコンパクトタイプ 500mmピッチ2段式 仕分け能力 4000個/時 2400個/時 4800個/時 トレイピッチ 600 mm 500 mm 500 mm 搬送物サイズ 最大L450mm×W350mm×H150mm 最小L100mm×W100mm×H10mm 搬送物重量 0.1~2.0 kg/個 シュート数 100シュート 50シュート 100シュート 参考 : 物流センター庫内業務 無人化システム(イメージ図)