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NEC/AIを活用し、倉庫内作業における要員マネジメントを最適化する「物流リソースマネジメントサービス」を提供開始

物流システム 2023.06.17

NEC、AIを活用し、倉庫内作業における要員マネジメントを最適化する「物流リソースマネジメントサービス」を提供開始

NECは、倉庫内作業における要員マネジメントを最適化する「物流リソースマネジメントサービス」を2019年1月より提供開始します。

従来、倉庫内作業における要員リソース計画の策定や要員配置などを行う要員マネジメントは、現場の管理責任者の豊富な経験に基づいて行われていました。しかし、昨今の労働者不足や高齢化の問題により、経験豊かな管理者や作業要員の確保が困難となっており、要員マネジメントの効率化、適正化が求められています。

本サービスは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注1)を活用し、倉庫内作業における要員のリソース計画や要員の適性に合わせた業務アサイン、また、作業負荷状況に合わせた動的な要員の配置を実現するものです。これらの一連のプロセスを通して、倉庫内の作業品質や生産性の向上を支援します。

なお、2018年7月には、日通NECロジスティクス株式会社(注2)において、本サービスを活用した実証を行いました。本実証では、要員の計画やアサイン、現場での要員再配置までをトータルで最適化し、特定のエリア・期間において約10%の生産性向上効果(注3)を確認できました。

NECは社会ソリューション事業に注力しており、デジタル時代に即した新しい働き方を実現するソリューションの提供を通して、企業における業務の効率化や生産性の向上など、”働き方改革”の実現に貢献していきます。

本サービスの特長

  1. AIを活用した荷物量の予測により要員計画を高度化
    NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習技術」(注4)を活用し、従来、ベテラン管理者が経験と勘をもとに行っていた荷物量の予測を、過去の出荷・入荷実績や気象情報などの外部データをもとに高精度に予測します。これにより、管理者の要員リソースの算定における負担軽減や属人性の排除、また、過剰な要員の有効活用や要員不足による残業の抑制が期待できます。
  2. AIを活用し要員の適性にあった業務をマッチング
    • 2019年度上期に提供予定

    業務内容/時間/場所/商品特性などをもとに要員の適性にあった業務をマッチングします。具体的には、管理者が過去の作業実績から要員の資質と与えられた業務に対する成果などの情報を入力、これらをNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「RAPID機械学習技術」(注5)に組み込み分析することで、要員の適性にあった業務をマッチングし最適なアサインを実現します。これにより、業務定着率向上に加え、要員募集や教育にかかるコストの削減、作業品質悪化の防止が期待できます。

  3. AIを活用した倉庫内の負荷状況分析により動的な要員配置を実現
    NECのAI技術群「NEC the WISE」の1つである「自律適応制御技術」(注6)を活用し、現場の負荷状況をリアルタイムに把握、残作業と直近の生産性に応じた要員配置を自動でレコメンドします。これにより、作業待ちを抑制し、管理者不在時でも負荷状況に合わせた動的な要員配置を実現、また、全体最適によるチームワークの最大化も期待できます。

倉庫内の負荷状況分析による動的な要員配置 イメージ画面

なお、NECは本サービスを「国際物流総合展2018」(会期:9/11(火)~14(金)、会場:東京ビッグサイト)に出展します。

以上

  • (注1)
    「NEC the WISE」(エヌイーシーザワイズ)は、NECの最先端AI技術群の名称です。”The WISE”には「賢者たち」という意味があり、複雑化・高度化する社会課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めています。
  • (注2)日通NECロジスティクス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役執行役員社長:日下 清文)
    https://www.nittsu-necl.co.jp/
  • (注3)余剰要員の削減、シフトの組み換えによる残業の抑制、動的な配置変更によるスループットの向上。
  • (注4)異種混合学習技術: 人手では困難であった複雑な予測についても、多種多様なデータの中から精度の高い規則性を自動で発見し高精度な結果を得ることができる解析技術。
    https://jpn.nec.com/ai/analyze/pattern.html
  • (注5)RAPID機械学習技術:ディープラーニング技術を搭載し、事前に手本となるデータを読み込むことで傾向を自動で学習するため、データの分類/検知/推薦などの高精度な判断が可能。
    https://jpn.nec.com/rapid/
  • (注6)自律適応制御技術:生物(アメーバ)の環境適応メカ二ズムをヒントに、複雑な環境や状況の変化に合わせて、システムを自律的に動作・制御する技術。社会インフラを運用・管理するシステムにおいて、複雑な制御ルールを事前に作成することなく、ヒトやモノをリアルタイムに配置・配分して、全体最適に導くことが可能。
    https://jpn.nec.com/ai/analyze/jiritsu.html
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