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楽天/包括的な物流サービスを提供する 「ワンデリバリー」構想の実現に向けた取り組みを本格化

通販物流 2023.06.17

楽天、包括的な物流サービスを提供する 「ワンデリバリー」構想の実現に向けた取り組みを本格化

 楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、本日、包括的な物流サービスを提供する「ワンデリバリー」構想の実現に向けた取り組みを本格化させることを発表しました。

1.「ワンデリバリー」構想について

 昨今、インターネットの発展に伴い、EC(電子商取引)は現代の生活に必要不可欠な社会基盤として浸透しています。一方、物流量が増大していることから、国内の物流業界において、不在再配達の増加や人手不足などが社会問題化しています。また、EC店舗においては、昨年からの宅配総量規制や宅配運賃の値上がりの影響から、安定した店舗運営やユーザーへの質の高い配送サービスの提供が困難になっています。

 こうした背景から、楽天は「楽天市場」の出店店舗を対象に、商品の保管から配送までの包括的な物流サービスの提供をさらに加速することで、安定したEC店舗運営に寄与します。また、商品の注文からお届けまでの仕組みを一気通貫で整備することで、お客様満足度向上を図ります。

 具体的には、商品の保管から出荷までの物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の物流センターを全国に拡大していきます。省人化・自動化の倉庫機器を導入した効率的な物流センターを運営し、楽天の購買データやAI技術の活用による受注予測、在庫情報の連携を通じて最適な在庫配置を行うことで、配送スピードの向上および倉庫作業コストと配送コストの削減を目指します。

 さらに、ユーザーに商品のお届けを行う楽天独自の配送サービス「Rakuten-EXPRESS」の配送エリアを全国主要都市へ拡大していきます。同時に、「楽天市場」のお届けに関するUI/UXを見直すことで、受け取り場所や日時指定、お届けスピードの選択肢の拡充や、複数注文を一度でまとめてお届けするなど、より利便性の高い配送の実現を図ります。

 また、自社物流機能の整備に加え、関連する様々な企業との連携を通じて、「楽天市場」に関わる物流を一元的に管理する包括的な物流網を構築していきます。利便性の高い新しい物流サービスを構築することで、EC店舗とお客様の多様なニーズに応えていきます。

2. 「楽天スーパーロジスティクス」物流センター新設について

 「楽天スーパーロジスティクス」は、「楽天市場」の出店店舗の商品の保管から出荷までを楽天が一括で担う総合物流サービスです。楽天は、既存の物流センター(千葉県市川市ならびに兵庫県川西市)に加え、新拠点を開設し、「楽天スーパーロジスティクス」の処理能力向上を図ります。日本GLP株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:帖佐 義之)の開発する大型物流施設「GLP流山Ⅱ」(所在地:千葉県流山市)の全フロアおよび「GLP枚方Ⅲ」(所在地:大阪府枚方市)の一部を貸借する契約を同社と締結する予定です。

 新施設においては、これまで楽天が培ってきた倉庫内オペレーションのノウハウを活用するとともに、最先端のマテリアルハンドリングシステム(注1)を導入し、運営の大幅な効率化・省人化に取り組みます。また、「楽天市場」の出店店舗の商品に加え、楽天の直販サービス(注2)の商品在庫も管理します。

(注1)自動倉庫や仕分けソーター
(注2)「Rakuten BRAND AVENUE」、「Rakuten Direct」、「楽天ブックス」

・千葉県流山市の新施設
 流山の新施設は、延べ床面積約2.9万坪(約9.6万平米)で、常磐自動車道「流山IC」より約1km、外環自動車道・首都高速自動車道経由で首都圏へ直結し、また、幹線道路である国道16号まで約6kmという立地から、首都圏広域をカバーする拠点として2018年内に稼働開始する予定です。千葉県内陸地域では希少性の高い免震倉庫で、全館LED・太陽光発電・公開緑地や屋上緑化の採用など、環境への配慮が徹底されています。さらに、千葉県内において人口増加率が最も高い流山市に拠点を持つにあたり、雇用環境の整備にも注力しています。隣接する「GLP流山Ⅰ」内には、コンビニエンスストア・託児所・カフェテリアテラスが設置されており、雇用をサポートする施設が充実しています。

名称: Rakuten Fulfillment Center Nagareyama【仮】
物件名: GLP流山Ⅱ
所在地: 千葉県流山市南261番地
稼動開始: 2018年内(予定)
賃借面積: 約 24,000 坪
建物階数: 地上4階建(事務所部5階建)

・大阪府枚方市の新施設
 枚方の新施設は、京都と大阪の交通を結ぶ要衡地に位置し、また、国道1号線が近くにあることから、京都・大阪地域のゲートウェイ機能を持つ内陸型物流拠点として2019年の稼動開始を目指します。高断熱性能のサンドイッチパネルの導入により、夏は涼しく冬は温かい快適な庫内温度を保つことができます。また、バックアップ電源・井水設備を採用しており、断水・停電時におけるセキュリティー機能が充実しています。さらに、貸会議室や売店、カフェテリアなどが設置され、通勤者やドライバーの方が安心して働ける環境を実現します。

名称: Rakuten Fulfillment Center Hirakata【仮】
物件名: GLP枚方Ⅲ
所在地: 大阪府枚方市長尾谷町1丁目
稼動開始: 2019年内(予定)
延床面積: 約36,000坪
賃借面積: 約23,000坪
建物階数: 地上5階建

3.「Rakuten-EXPRESS」について

 「Rakuten-EXPRESS」は、楽天が独自に運営する配送サービスです。2016年11月「楽天ブックス」の商品を対象に、東京都内8区から試験運用を開始しました。現在は、「楽天市場」において日用品のECサービスを提供する「Rakuten Direct」の商品にも対象を拡大し、東京23区で商品の配送をしています。

 楽天は今後、「Rakuten-EXPRESS」の配送エリアを順次拡大していきます。年内には、関西主要都市にて配送サービスを開始する予定です。また、本年6月には、玄関前やガスメーターなど、住宅敷地内への置き場所指定配達「置き配」を開始しており、ユーザーの不在時にも、事前に指定された場所に荷物を届けることが可能になりました。今後「楽天市場」のUI/UXを見直し、「楽天市場」アプリを活用した宅配の事前通知機能を導入するなど、お客様にとってさらに便利な配送サービスの実現を目指します。

4. その他の物流機能の拡充について

 楽天は、「楽天スーパーロジスティクス」と「Rakuten-EXPRESS」の拡大に加え、外部の関連企業と連携し、荷主様への集荷サービスや物流拠点間の幹線輸送などの様々な物流機能を拡充していきます。また、一連の施策を通じて、宅配会社やパートナー企業とともにEC物流の健全化を図っていきます。具体的には、楽天が大型物流センターを運営し、荷量集めや方面別仕分けを行うことで、宅配会社とのワークシェアリングを促進します。また、ユーザーへの宅配ステータス通知や「置き配」などの不在再配達を減らす取り組みを推進し、さらにそのような仕組みを外部にオープンにしていくことで、外部企業の生産性向上と配送量向上に寄与していきます。

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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