レンゴー/セロファン製造技術を応用した新しいセルロースナノファイバーを開発 SCM・製造拠点 2023.06.17 セロファン製造技術を応用した新しいセルロースナノファイバーを開発 レンゴー株式会社(本社:大阪市北区、会長兼社長:大坪 清)は、セロファンの製造技術を応用した新しいセルロースナノファイバー「ザンテート化セルロースナノファイバー(XCNF®)」を開発いたしました。セルロースナノファイバーは、木材のセルロース繊維を化学的あるいは機械的処理により、セルロースをナノレベル(※)にまで微細化した繊維状物質です。鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度を持つといわれており、自動車等の軽量化などさまざまな用途に応用可能な次世代素材として、近年大きな注目を集めています。(※ 1ナノメートル=100万分の1ミリメートル=10億分の1メートル)当社では、武生工場で生産しているセロファンの製造技術に着目し、その中間生成物であるザンテート化セルロースから、セルロースナノファイバーを製造する技術を独自に開発いたしました。XCNFは、セルロース分子内にザンテート基を有していますが、簡単な処理でこれを脱離させ、純粋なセルロースから成るセルロースナノファイバーに転換することも可能です。XCNFの開発については、去る6月20日に開催された第85回紙パルプ研究発表会(主催:紙パルプ技術協会)にて発表いたしました。今後、企業・大学とも連携して、基盤研究およびXCNFの特徴を活かした商品開発を進め、実用化に向けて取り組んでまいります。 ●XCNFの外観 ●XCNFの透過型電子顕微鏡画像