シ ー ア ー ル イ ー/当社子会社による株式取得を完了 物流全般 2023.06.17 当社子会社による株式取得完了に関するお知らせ(開示事項の経過) 平成 30 年 5 月 16 日付「当社子会社による株式取得に関するお知らせ」にて公表したとおり、 本日、当社のシンガポール子会社である CRE Asia Pte. Ltd.(以下「CRE Asia」)は、シンガポ ール政府系企業 Sembcorp Development Ltd(以下「セムコープ」)傘下の Sembcorp Infra Services Pte. Ltd.(以下「SIS SG」)が第三者割当により発行する普通株式の取得が完了しまし たので、下記のとおりお知らせいたします。 今後、CRE Asia と SIS SG は SIS SG 傘下の Sembcorp Infra Services Hai Phong(以下「SIS HP」)を通じ、共同でベトナムの VSIP※1 ハイフォン複合都市・工業団地内において物流施設の 賃貸、開発事業を展開してまいります。 記 1. 第三者割当増資引受の理由 当社は、物流不動産を中心に約 1,400 物件、約 139 万坪(約 460 万㎡)の不動産の管理運営を 行っております(2018 年 1 月末時点)。物流不動産特化の管理会社としては、国内最大規模とな り、グループのサービス領域においては、物流不動産開発・テナントリーシングから竣工後のア セットマネジメント、プロパティマネジメントまでのトータルサービスをワンストップでご提供 しております。ASEAN での事業展開を図るべく、2016 年に CRE Asia を設立しました。セムコ ープ※2 は、1996 年にベトナムでの工業団地開発を開始、2014 年より VSIP※1 ハイフォン複合都 市・工業団地内の物流施設の賃貸、開発事業を開始しております。 ベトナムは名目 GDP ベースで 2016 年 6.2%、2017 年 6.3%、2018 年は 6.7%の成長が見込ま れています。現在、経済規模はインドネシアの 4 分の 1、タイの 2 分の 1 ですが、人口約 9,270 万人を抱える同国は ASEAN 主要他国に比べ、成長余力が大きいと思われます。日本から ASEAN 主要他国への投資額が減少しているのに対し、対ベトナム直接投資は増え続けており、またベト ナムにとっての外国投資受け入れ額は、2017 年、日本が第 1 位となっています。ベトナムは大き く南部(ホーチミン)と北部(ハノイ・ハイフォン)2 大経済圏に分かれますが、北部への進出・ 投資は続いております。 なかでもハイフォンは、輸出加工を主とする電気機械、電子機器、輸送機器の日系大企業によ る進出・投資が近年目覚ましい地域で、ホーチミン、ハノイに次ぐベトナム第 3 の都市として位 置づけられ、ハイフォン港はベトナム北部最大のコンテナ港となっています。近年は高速道路や 国際空港、ラックフェン国際港の整備が進み、日系企業が多く進出し、投資先としてさらなる魅 力の高まりが期待されています。 また、2020 年以降にモータリゼーションを迎えるベトナムは、2035 年には 150 万台(2011 年 のタイと同レベル)まで拡大すると見込まれており、内需の面でも今後、中長期にわたって成長 が見込まれる有望な市場であると思われます。中長期にわたる経済成長の期待から日系企業の進 出が加速し、その成長と共に物流施設需要が期待される有望な市場であると捉えております。 今後は、長年にわたる物流不動産の管理運営を通じて得た日系テナント様との幅広いネットワ ークをもつ当社とアジアにおける工業団地開発分野において 20 年以上の経験をもつセムコープ の両社で、ベトナムにおける物流施設の賃貸、開発事業を展開し、日系企業のベトナム進出のサ ポートを行ってまいります。 ※1 VSIP(Vietnam Singapore Industrial Park / ベトナム・シンガポール工業団地事業)は、 シンガポール政府とベトナム政府の合意に基づき、セムコープを中心とするシンガポール側 コンソーシアムとベトナム・ビンズン省政府系企業 Becamex IDC の共同事業として、1996 年にビンズン省において 500ha の工業団地開発を開始。 ※2 セムコープ (会社名) Sembcorp Development Ltd (設 立) 1976 年 (本 社) シンガポール共和国 (事業内容) Sembcorp Development 社は世界 5 大陸で造船事業、電力・水供給事業を展開しているリ ーディングカンパニーであり、グループ総資産は約 220 億シンガポールドル、従業員数は 7,000 名を超える、Sembcorp Industries 社の完全子会社です。Sembcorpndustries 社は シンガポール証券取引所の上場企業であり、シンガポール ST 指数やいくつかの MSCI、 FTSE 指数の構成銘柄に採用されているほか、SGX Sustainability Leaders Index や Dow Jones Sustainability Asia Pacific Index にも採用されております。 Sembcorp Development 社は、アジアにおける大規模都市開発のためのマスタープラン策 定や造成、インフラ開発分野において 25 年以上の経験を持つリーディングデベロッパー です。 ベトナム、中国、インドネシア、インドにおいて、工業団地、商業施設、住宅を含む総合 的な開発、運営、マーケティングを行っています。 2. SIS SG の概要 (1)名称 Sembcorp Infra Services Pte. Ltd. (2)所在地 30 Hill Street, #03-01, Singapore (179360) (3)代表者の役職・氏名 Director: Ang Kim Hong Yvonne Teo Ban Seng (4)事業内容 倉庫、物流事業への投資 (5)資本金 16,967,939 米ドル (6)設立年月日 2014 年 1 月 20 日 (7)大株主及び持株比率 Sembcorp Development Ltd(70%) CRE Asia Pte. Ltd.(30%) 3. 取得株式数、取得価格 (1)取得株式数 6,152,952 株 (2)取得価額 6,200,000 米ドル 4. 日程 (1)取締役会決議日 平成 30 年 5 月 16 日 (2)契約締結日 平成 30 年 5 月 16 日 (3)株式譲渡実行日 平成 30 年 6 月 12 日 5. 今後の展開 セムコープは、これまで SIS SG を通じ、ベトナムの VSIP※1 ハイフォン複合都市・工業団 地内において 2 棟の物流施設を開発し、賃貸運営事業を行っておりました。今般、当社は、SIS SG に資本参画することにより、セミコープと既存 2 物件約 30,000 ㎡の賃貸運営事業に加え、3 棟目の物流施設の共同開発をスタートする予定です。 今後、当社連結業績において開示すべき事項が発生した場合は速やかにお知らせいたします。 ■開発予定物件 (概略) 所在地 VSIP Hai Phong Township, Industrial and Service Park, Thuy Nguyen District, Dinh Vu-Cat Hai economic Zone, Hai Phong City, Vietnam 敷地面積 約 23,840 ㎡ 延床面積 約 15,000 ㎡ 土地の引き渡し 及び着工 平成 31 年 1 月~3 月(予定) 竣工 平成 31 年 10 月~12 月(予定)