双日/パキスタンで現代自動車の組立および卸売、小売事業に参入 SCM・製造拠点 2023.06.17 双日、パキスタンで現代自動車の組立および卸売、小売事業に参入 双日株式会社(以下、双日)は、パキスタン・イスラム共和国(以下、パキスタン)にて、同国最大の財閥ニシャット・グループのニシャット・ミルズ(Nishat Mills Limited)および同社関係会社(併せて、以下、NML)、同国最大手のトラクターメーカーであるミラット・トラクター(Millat Tractors Limited、以下、MTL)と共同で、韓国の現代自動車(以下、現代)ブランドの自動車組立および卸売、小売事業に参入します。 2016年3月、パキスタン政府が同国自動車産業の活性化を目的に「自動車開発政策(Automotive Development Policy) 2016‐2021」を策定し、新規参入者に対して優遇制度(※)を導入したことを受け、双日ではNMLと共にヒュンダイ・ニシャット・モーター(Hyundai Nishat Motor (Private) Limited、以下、HNMPL)を設立して現代自動車販売の事業性調査を実施、今般、増資の上、MTLなどの出資も受け入れて事業化に踏み切ったものです。 総事業費は150億円規模、組立工場はパキスタン第3の都市ファイサラバードの経済特区にて現在建設中で2019年12月に完工予定、販売は今後整備する直営ディーラーおよびフランチャイズディーラーを通じ、2024年までに市場シェア6 %の獲得を目指します。 パキスタンは、人口2億人に達した大国であり、また、政情の安定から経済も順調に拡大しています。近年、同国の自動車市場は、年率10%超の成長となっており、今後も、購買層の増加に伴い、更なる市場の伸びが見込まれています。 双日は、長年にわたる現代自動車の組立・販売事業における経験を有し、製造業や金融、小売などにおける現地リソースを持つNMLとMTLと組むことで、質、商品力の高い現代自動車をパキスタンで存在感あるブランドに育てるとともに、同国の自動車産業の更なる発展に貢献していきます。 (※)組立工場の機械や設備(建設中)、また組み立てに必要な部品(商業生産開始後一定期間)に掛かる輸入関税の軽減等の優遇が設定されています。 以上 (ご参考) ヒュンダイ・ニシャット・モーターの概要 会社名 Hyundai Nishat Motor (Private) Limited 設立 2017年3月 本社所在地 1-B, Aziz Avenue, Canal Bank Road, Gulberg V, Lahore, Pakistan 代表者 ハッサン マンシャ(Hasan Mansha) 株主 双日株式会社 40%ミラット・トラクターズ 18%ニシャット・ミルズ 12%ニシャット・ミルズの関係会社 30%– アダムジー・インシュランス 10%– セキュリティー・ジェネラル・インシュランス 10%– D.G.カーン・セメント 10% 事業内容 現代車の組立・卸売および小売事業 ニシャット・ミルズの概要 会社名 Nishat Mills Limited(パキスタン証券取引所上場) 設立 1951年 本社所在地 Nishat House, 53-A, Lawrence Road, Lahore, Pakistan 代表者 ウメール・マンシャ(Umer Mansha) 事業内容 繊維製品の製造・販売 ミラット・トラクターの概要 会社名 Millat Tractors Limited(パキスタン証券取引所上場) 設立 1964年 本社所在地 Sheikhupura Road, Shahdara Lahore, Pakistan 代表者 シド・ムハンマド・イルファン・アキール(Syed Muhammad Irfan Aqueel) 事業内容 トラクター製造・販売