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日立物流/インドネシアで保税物流センター(PLB)のライセンスを取得

物流不動産・施設 2023.06.17

インドネシアで保税物流センター(PLB)のライセンスを取得

 当社グループのPT Hitachi Transport System Indonesia(以下、TSID)は、インドネシア共和国の「東ジャワ物流センター」で、製造業の大企業向けに保税物流センター(PLB)のライセンスを取得しましたので、お知らせいたします。東ジャワ州での認可取得は日系企業で初であり、業種を問わず様々な製造業の輸出入業務に対応可能です。
※: Pusat Logistik Berikatの略称

 PLBはインドネシア政府により2015年に導入された制度です。従来の保税倉庫では、現地法人が無い企業(非居住者)は国内に在庫を持てず、外部へ委託せざるを得ないという課題がありましたが、PLBが制定されたことにより、非居住者でも自社在庫の保有が可能となりました。また、現地法人がある企業でも、日本国内の在庫としてインドネシアに製品が保管できるため、現地法人のキャッシュフロー効率化が見込めるなど、様々なメリットが得られるようになりました。

PLBを利用したスキームのイメージ図

 TSIDでは、ライセンス取得により、製造業のお客様のインドネシアにおける事業展開や、現地法人のキャッシュフロー効率化に貢献し、さらなる物流サービスの向上に努めてまいります。

PLBを取得した物流センターの概要

名称 東ジャワ物流センター
所在地 インドネシア共和国 東ジャワ州 モジョケルト県
(スラバヤ中心部より約45km、タンジュン・ペラク港より約60km、ジュアンダ国際空港より約50km)      
倉庫面積 / PLBエリア 約75,000㎡(延床)/ 約11,000㎡(PLBエリア)
PLBライセンス対象 製造業(大企業)向け (2018年5月2日付で取得)
物流センター外観 物流センター外観

PLBと従来の保税倉庫との比較(主な項目)

項目
PLB
従来の保税倉庫
1ライセンスにおける荷主 複数荷主の取扱可能 1荷主のみ
搬入・搬出先 製造工場、保税地域(免税店、倉庫、工場)、国外、その他PLB、全ての自由貿易圏 製造工場、免税店、国外のいずれかのみ
非居住者の在庫保管 自社在庫として保管可能 自社在庫としての保管は不可(外部への委託要)
保管可能貨物 輸出貨物・輸入貨物・製造に関連する現地貨物 輸入貨物のみ
最長保管期間 3年間 1年間
可能な作業 梱包・仕分等の簡易作業及びメンテナンス・修理・展示・輸入検査、「Made In Indonesia」ラベル貼付可能 梱包・仕分等の簡易作業のみ可能、
「Made In Indonesia」ラベル貼付禁止
課税のタイミング PLBからの搬出時点 当初の蔵置時点

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