キリンホールディングス/キリングループで初めて製品用段ボールにFSC認証ラベルの付与を開始 物流システム 2023.06.17 キリングループ※1で初めて製品用段ボールにFSC®認証ラベルの付与を開始~紙容器包装のFSC認証紙への全面切り替え※2に向けて~ キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)のグループ会社である、キリンビバレッジ株式会社(社長 堀口英樹)は、5月上旬の製造分から、キリングループとして初めて本格的に製品用段ボールにFSC認証ラベルの付与を順次開始します。当グループでは、製品用段ボールの約70%をすでにFSC認証紙へ切り替えていますが、当グループの取り組みをより広く知っていただくために、FSC認証ラベルの付与を開始するものです。 当グループは、2020年末までに酒類、清涼飲料など国内綜合飲料各社の紙製容器包装に使用するすべての紙を100%FSC認証紙へ切り替えることを目指しています。これまでも国内酒類・飲料メーカーとして初めてキリンビール社の「一番搾り」などのビール6缶パックやキリンビバレッジ社の缶コーヒー「キリン ファイア」の6缶パック、昨年10月からフルリニューアルした「キリン一番搾り生ビールセット」のギフトボックスなどで認証ラベルの付与を行ってきました。今回、清涼飲料製品の段ボールにも付与を開始することで、環境(生物多様性)に配慮し、森林の保全にもつながるFSC認証をより広く知っていただく機会になると考えています。 ※1キリンビール株式会社、キリンビバレッジ株式会社、メルシャン株式会社、キリン・トロピカーナ株式会社 ※2限定商品、少量品種、特殊な形状、輸入品等を除く サンプル <段ボール底面> 当グループでは、「キリングループ長期環境ビジョン」の中で、「水資源」「生物資源」「容器包装」「地球温暖化」の4つの柱を重要なテーマとして掲げています。FSC認証紙への切り替えは「生物資源」と「容器包装」のテーマに該当し、容器包装の材料の持続可能性を高めることで、”持続的な生物資源使用、容器包装使用”を実現するための取り組みです。2013年には「キリングループ持続可能な生物資源調達ガイドライン」および、日本国内における「紅茶」、「紙・印刷物」、「パーム油」の調達に関する行動計画を策定しており、今後も行動計画で定めた取り組みを継続していきます。 FSC®とは FSC(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)は、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際的な機関です。その認証は、森林の環境保全に配慮し、森林のある地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材や紙に与えられます。(FSC® C137754)https://jp.fsc.org/jp-jp 今後もキリングループは、豊かな地球の恵みを将来にわたって享受し引き継ぎたいという思いを、バリューチェーンにかかわるすべての人々と共につないでいくために、さまざまな活動に取り組んでいきます。 参考キリングループの環境活動キリンの環境への取り組み キリングループ持続可能な生物資源利用行動計画 2013年2月制定 2017年2月改定 1.紅茶 キリン株式会社にて、以下の3段階のステップで調査を行い、毎年レビューを行いながら、持続可能性のレベルを向上させていきます。 Step.1 購入先の紅茶農園を特定します。 Step.2 特定した紅茶農園の持続可能性※1を評価します。 Step.3 持続可能性の高い紅茶農園の茶葉使用を目指します。 2.紙・印刷物 キリン株式会社、キリンビール株式会社、キリンビバレッジ株式会社、メルシャン株式会社にて、 事務用紙※2:2020年末までに、FSC認証を受けた紙、または古紙を使用した紙100%使用を目指します。 容器包装※3※4: 1)6缶パック:2017年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 2)ギフト箱:2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 3)紙パック:2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 4)製品用段ボール箱:2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 その他:FSC認証を受けた紙、FSC管理木材を原料とした紙、古紙を使用した紙、または環境面で保護価値の高い森林を破壊していない※5ことを調達先へのアンケート等によって確認した紙を優先的に使用します。 3.パーム油※6 国内事業会社にて、一次原材料および二次原材料として使用しているパーム油についてRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil、持続可能なパーム油のための円卓会議)によって承認されている認証証明取引プログラムであるBook and Claim方式を利用して対応します。なお、パーム油の生産農園の特定や、充分な量のRSPO認証パーム油が直接購入可能となった場合には、別途レベルアップした行動計画を策定することとします。 注釈 ※1Step.2における紅茶の持続可能性は、レインフォレスト・アライアンス認証の取得状況で評価します。 ※2事務用紙とは、コピー用紙、封筒(定型外・一部の業務用を除く)、名刺、および会社案内等の印刷物とします。 ※3対象企業にはキリン・トロピカーナ株式会社を含みます。 ※4限定商品、少量品種、特殊な形状、輸入品等を除きます。 ※5High Conservation Value Forest: HCVF と呼ばれるもので、FSCの定義によるものとします。 ※6パーム油とは、アブラヤシ果肉から得られるパーム油およびその種子から得られるパーム核油を含みます。