商船三井/フィリピンに自営商船大学を2018年8月に開校 物流全般 2023.06.17 フィリピンに自営商船大学を2018年8月に開校 – 施設完工、正式な開学認可取得 – 「Ship in Campus」の外観 株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が、フィリピン Dasmariñas市 SalitranにおいてMagsaysay Maritime Corporation(*1)と共同で開設準備を進めている商船大学「MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.」(*2)について、このたびフィリピン高等教育庁から正式な開学認可を取得し、本年8月の開校が決定しました。 商船三井はこれまでも、船舶運航での高い安全基準を支えるフィリピン人船員の育成を目的に、自社訓練船での専属講師と乗組員による訓練航海や、フィリピン政府の推進する産学連携制度のもとに、提携商船大学から選抜した3年生を対象に当社グループ施設での教育・訓練を実施する「職員候補生プログラム」を実施してきました。今般開校する商船大学は、これまでに700名以上の船員を輩出してきた職員候補生プログラムを通じて培った実績と知見をもとに、発展的に拡張し、さらに高い水準の船員を安定的に育成するものです。 大学施設はすでに完工し、当大学最大の特長である訓練施設「Ship in Campus」は、外観だけでなく、実習設備の配置も可能な限り卒業後に乗船する実船に近づけることで、即戦力養成につながるトレーニングを行える実習棟です。また9月にはフィリピン政府等からの来賓をお迎えして、開学式典を開催する予定です。 フィリピン人船員は当社運航船乗組員の中核を担っており、フィリピンに自営商船大学を設立することで安定的に良質な船員の育成を図り、経営計画「ローリングプラン2018」における強化項目である「海技力」をより向上させ「世界最高水準の安全運航」の実現を目指します。 大学正門 大学全景。右手奥の青い建物が「Ship in Campus」 「Ship in Campus」内に配置する船橋(上)とメインエンジン(下)の訓練施設 【商船大学の概要】 学校名 : MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.(4年制の商船大学、全寮制) 建設地 : フィリピン Cavite州 Dasmariñas市 Salitran(首都マニラから南に約30km) 規模 : 敷地面積 約13.2ha(東京ドーム約2.8個分)建物延床面積 約30,000m2 学生数 : 1学年あたり最大300名(航海科、機関科各々で150名) 開校 : 2018年8月 (*1) フィリピン最大級の船員配乗会社で当社に於けるフィリピンでのパートナー。1997年に船員配乗会社Magsaysay MOL Marine, Inc.を同社と共同で設立。 (*2) 2016年3月9日付プレスリリース「フィリピンでの自営商船大学設立を決定」をご参照ください。