日東電工/環境に配慮した循環型グリーン工場に向けた取り組み SCM・製造拠点 2023.06.17 環境に配慮した循環型グリーン工場に向けた取り組みについて 日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:髙﨑秀雄、以下Nitto)は、環境に配慮した取り組みとして、逆浸透膜製造工場である滋賀事業所において、今後5年以内に自社逆浸透膜技術を活用することで、「循環型グリーン工場」を目指します。 人口と産業の集中が進むインド、中国などの新興国では、産業排水による水質汚染が年々深刻化し、排水の水質改善や環境保全のニーズが高まっています。特に近年排水に対する環境規制の強化により、排水・廃液をゼロ化(ZLD; Zero Liquid Discharge)する動きが進んでおり、水環境イノベーションが求められています。 この社会的ニーズにあわせ、当社は、滋賀事業所の逆浸透膜製造工程に生じる排水・廃液を製造工程に再利用させる「循環型グリーン工場」を目指し環境負荷低減をはかります。排水・廃液を効率よく濃縮するために、超高圧に耐えられる逆浸透膜エレメントが必要であり、当社は、滋賀事業所の排水・廃液を用いて技術検証を行い、製品開発をいたします。 2019年までに新製品を開発し、インド、中国などの産業排水の規制の高まる新興国向けに市場投入してまいります。又、当社滋賀事業所においては、今後5年間で自社の逆浸透膜技術とその他の水処理技術を融合させることで、水の排水利用率を50%から90%に向上させ、同時に廃液の再利用を進めて参ります。 Nittoは、Innovation for Customersをブランドスローガンに掲げ、Green(環境関連)・Clean(新エネルギー)、Fine(ライフサイエンス)の分野で事業ポートフォリオを拡大し、お客様の価値創造を通して、社会や人々の健やかで快適な生活に貢献してまいります。循環型グリーン化工場の達成により環境負荷の低減をはかるとともに、当社滋賀事業所で実証した新製品を国内外のZLD用途などに展開することで、水資源の再利用化の促進に貢献します。 工程給排水フロー図