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日本郵船/LNGを燃料とするバルクキャリアの実用化へ

物流全般 2023.06.17

LNGを燃料とするバルクキャリアの実用化へ
―国土交通省から先進船舶導入等計画認定制度の初認定を取得―

2018年3月28日

当社が株式会社大島造船所と共同で策定した「LNG(液化天然ガス:Liquefied Natural Gas)を主燃料とする、ポストパナマックス型(注1)バルクキャリアの研究開発計画」が国土交通省の先進船舶導入等計画認定制度の第一号に選ばれました。これにより、実用化に向けての動きが一層加速することが期待されます。

 昨年10 月に創設された同制度は、海事産業の生産性向上および国際的な競争力の強化を目指し、IoT 等を活用した安全性・効率性の高い船舶や環境性能に優れた燃料を使用した船舶に関する研究開発・製造・導入についての計画に対して国土交通大臣が認定するものです。

 認定された計画の概要は以下の通りです。

<計画概要>

計画名:

「LNG を主燃料とする、ポストパナマックス型バルクキャリアの研究開発計画」

事業者:

日本郵船株式会社、株式会社大島造船所

計画期間:

2018年4 月~2022年3 月(4 ヶ年)

概要:

環境負荷低減に大きく貢献するLNG 燃料船(ポストパナマックス型バルクキャリア)の研究開発。

・LNG 燃料タンクと居住区の配置の工夫により、貨物スペースの減少を最小化(図1、2)。
・他の船舶と比べて長いLNG 燃料船の工期を20%短縮するための機器配置や配管設計の最適化。

目的:

国際海事機関(IMO)により2025 年1 月1 日以降に建造契約が締結されるバルクキャリアに課されるEEDI(注2) 30%削減の達成。
近年の新設計船では、EEDI 20~30%の削減率を達成しつつあるものの、ポストパナマックス型においては、条件により20%以上の削減が困難な例もある。C重油と比べてCO2 排出量が少なく環境に優しいLNG燃料を採用することにより、規制開始前に達成可能。

 

当社グループは世界初となるLNG燃料の自動車専用船やLNG燃料供給船の建造のほか、同燃料の販売事業を展開するなど、環境に優しい代替燃料の実用化を進めてきました。これまで培ってきた知見をもとに、パートナーと共に、持続可能な地球社会のため、海事産業におけるLNG燃料の普及に貢献します。

(注1)ポストパナマックス型
2016年拡張以前の旧パナマ運河を満載状態で通航し得る最大船型(パナマックス型)より大型の船舶。

(注2)EEDI(エネルギー効率設計指標)
Energy Efficiency Design Index
船舶の設計・建造段階で仕様に基づく原単位(トン・マイル)あたりのCO2排出量を評価する指標。新造船にはEEDI算定が義務付けられ、各船舶固有のEEDIを示す証書が付与される。今後、規制は2020年(フェーズ2)、2025年(フェーズ3)と段階的に強化される。

<株式会社大島造船所>
本社:長崎県西海市
代表者:代表取締役社長 南 宣之
ウェブサイト:http://www.osy.co.jp/

以上

 
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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