日清製粉/タイ子会社が製粉工場を取得 SCM・製造拠点 2023.06.17 日清製粉のタイ子会社(Nisshin STC Flour Milling Co.,Ltd.)が製粉工場を取得 ~タイ製粉子会社の生産能力を 2.3 倍に増強~ 日清製粉グループの日清製粉株式会社(社長:山田 貴夫、以下「日清製粉」)のタイ子会社である Nisshin STC Flour Milling Co.,Ltd.(以下、「日清 STC 製粉」)は、同じくタイのPacific Flour Mill Co.,Ltd.(以下「パシフィック製粉」)から、製粉工場を 5 億 2 千 500万バーツ(約 18 億円)で取得しました。なお、本件取得により、日清 STC 製粉の生産能力は2.3 倍に増強されます。 記 1.本取得の背景・目的 日清製粉は 1991 年に日清 STC 製粉を設立してタイに進出した後、日清製粉の強みである開発力・技術力、安定した品質の小麦粉供給力等を生かして積極的な事業拡大を進めてまいりました。 タイ並びに周辺アセアン諸国では昨今の堅調な経済発展を背景に、食生活が多様化し、主食である米に加え、パン、菓子、麺等小麦粉を使用した食品の喫食機会も増加しております。 日清 STC 製粉はこうした動きを受けて、2013 年 1 月に生産能力を 2 割増強いたしましたが、さらに拡大する小麦粉需要に対応するためには、生産能力増強を含む次なる成長戦略が必要となっていました。 そのような中、パシフィック製粉が同社の工場資産を売却するという情報を入手し、同社と交渉を進めてまいりました。今回の取得対象となった工場は、350 トン/日の生産能力(原料小麦ベース)を有し、今後、さらに拡大が期待されるタイ小麦粉市場の需要増加に対応できることに加え、タイ最大の貿易港であるレムチャバン港からほど近く立地していることから、日清 STC 製粉の成長戦略に資する案件と判断し、今般、同工場を取得いたしました。既にタイに進出されている、もしくはこれからの進出を検討されている日系のお客様向けの供給拠点としても、当社の強みである開発力・技術力等を生かして、対応してまいります。なお、本件取得により、日清 STC 製粉の生産能力は 630 トン/日(原料小麦ベース)となり、これまでと比較して、2.3 倍に増強されます。 2.当社グループにとっての本取得の意義 当社グループは、2015 年 5 月に経営計画「NNI-120 Ⅱ」を策定しました。本取得 は経営計画達成に向けた当社グループの成長戦略を加速させるものです。 日清製粉では、2016 年 10 月にミラー・ミリング・カンパニー LLC のサギノー工場の新ラ イン増設を発表した他、2017 年 10 月にカナダのロジャーズ・フーズ Ltd.のチリワック工場 新ライン増設を完了させるなど、海外事業の拡大をスピードを上げて進めてまいりました。 本取得により海外製粉工場の生産能力は約 8,060 トン/日(原料小麦ベース)となります。 本取得により、成長著しく有望な市場である東南アジアにおける製粉事業の拡大を更に加 速させてまいります。また、東南アジア市場に限らず、今後も海外事業展開に一層注力して まいります。 3.取得価額及び取得した工場の概要 日清 STC 製粉は、パシフィック製粉より資産買収方式で同社工場の土地、設備、機械等を 取得しました。本取得に係る取得価額は 5 億 2 千 500 万バーツ(約 18 億円、1バーツは 3.4 円で換算)です。 ①取得する工場の生産能力(原料小麦ベース) 350 トン/日 ②主要販売先 外食チェーン、製麺メーカー、その他食品製造メーカー等 4.工場取得後の日清 STC 製粉概要 1)名 称:Nisshin STC Flour Milling Co.,Ltd. 2)本社所在地:タイバンコク市 3)社 長:アネック・ピチェットポンサ 4)資 本 金:530 百万バーツ 5)設 立:1991 年 6)事業内 容:小麦粉等の製造販売 7)従業員 数:約 240 名 8)工場所在地及び生産能力(原料小麦ベース): 既存工場(サムットプラカーン県所在)280 トン/日 今回取得工場(チョンブリ県所在) 350 トン/日 計 630 トン/日 5.取得相手先の概要 <パシフィック製粉> 1)名 称:Pacific Flour Mill Co.,Ltd. 2)本 社 所 在 地:タイバンコク市 3)代 表 者:ソムチャイ・ヨンギンサクタボン 4)設 立:1999 年 5)事業内 容:小麦粉等の製造販売