東レ/スエード調人工皮革 ウルトラスエードの生産設備を増強 SCM・製造拠点 2023.06.17 スエード調人工皮革 ウルトラスエード®の生産設備増強について 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、このたび、日本で生産するスエード調人工皮革 ウルトラスエード®の生産設備増強を決定しました。 滋賀事業場(滋賀県大津市)および岐阜工場(岐阜県安八郡)において、生産設備の新設・高度化を行い、現在の約1.6倍となる年産約1,000万m2に生産能力を高める計画です。稼働開始は2019年9月を予定しています。 ウルトラスエード®は、メイド・イン・ジャパンの先端材ブランドとして、グローバルに展開する、上質な高級スエード調人工皮革です。商品力の高さ、品質の確かさ、顧客要求に応じた多彩な商品展開が高く評価され、従来のファッション、インテリアに加え、近年では特に高級車の内装用途で急速に需要が拡大しています。さらに、航空機内装やコンシューマーエレクトロニクス分野など新たな用途の需要も増加しており、2019年にはウルトラスエード®の生産能力が不足する見通しです。 今回の生産設備の増強は、こうした旺盛な需要に対応するものであり、高品位なウルトラスエード®をタイムリーかつ安定的に供給することが可能となります。 世界の自動車生産台数は年率約2%で成長が続いており、とりわけ高品位なスエード調人工皮革のメインターゲットとなる高級車が大きく伸長しています。スエード調人工皮革の需要は、高級車を中心とする自動車内装における採用及び使用部位拡大や、天然皮革の代替により、今後も年率約7%の成長が予測されています。 東レグループでは、こうした動向に対応して、既にイタリアの子会社 アルカンターラ社でメイド・イン・イタリアの高級素材 アルカンターラ®の生産設備増強を進めていますが、今回のウルトラスエード®の増強により、強力な生産体制を背景として、両ブランドによるグローバルな人工皮革事業の拡大を加速します。 東レグループは、先端テクノロジーによる多彩な商品群を有する日本発の先端材ブランドであるウルトラスエード®と、イタリア・マネジメントによる固有のポジショニングのラグジュアリーブランドであるアルカンターラ®をスエード調人工皮革のグローバルブランドとして、世界の全地域、全用途に展開しています。 今後もウルトラスエード®とアルカンターラ®を両輪とする強力なブランド力を武器に人工皮革事業の更なる拡大を目指します。 ご参考資料 「ウルトラスエード®とアルカンターラ®のグローバル・ブランド戦略について」 URL:http://www.toray.co.jp/news/pdf/nr180116.pdf