ヤマトホールディングス/ECで注文したアパレル関連商品を実店舗でフィッティングし、受け取りができる 新しいスポット「Fittingステーション」の実証実験を開始 物流システム 2023.06.17 ECで注文したアパレル関連商品を実店舗でフィッティングし、受け取りができる新しいスポット「Fittingステーション」の実証実験を開始 ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長 山内 雅喜、以下 YHD)は、お客さまがアパレル関連商品をECで注文した後に、生活導線上の実店舗でフィッティングした上で受け取りができる新たなサービスを開発し、実用化に向けた実証実験を、2018年1月4日から実施します。 本サービスは、現場発のアイディアを具現化するヤマトグループの新事業提案制度「New Value チャレンジ※1」から生まれたものです。 記 1.背景 現在、アパレル市場ではECによる販売が伸長しており、実店舗を持つ小売・流通業界やアパレル事業者もEC強化の取り組みを進めています。EC市場が今後拡大することが予想される中で、アパレル関連商品のEC購入者からは、実店舗での購入に比べて、「現物を見ることができない」、「試着ができない」、「色やデザインが画面だけでは分かりにくい」、「届いた商品がイメージと異なる」などの課題に加え、「仕事があって平日は家で受け取れないため、自分のタイミングで荷物を受取りたい」といった新たなニーズも発生しています。また、アパレル関連EC事業者は、「お客さまのニーズは把握しているが、実店舗の出店には多額の費用が発生する」、「お客さまからの商品返品が遅いため、販売機会のロスが発生している」などの課題があります。今回、生活導線上の実店舗に「Fittingステーション」を用意し、お客さまのニーズに応えるとともに、アパレル関連EC事業者に試着室をシェアしていただくことで出店障壁を下げ、双方のニーズや課題を同時に解決する新たなサービスの実証実験を行います。 2.サービス概要 本サービスでは、ヤマトグループが実店舗内に「Fittingステーション」を用意し、「注文した商品の保管」、「試着」、「決済」、「受け取り」、「返品」といったサービスを常駐の専門スタッフが提供します。購入者は、ECで商品を注文する際に本サービスを申し込んでいただくことで、指定した「Fittingステーション」で受け取り、その場で試着し、購入の有無を決定することができます。イメージと異なる場合には、返品手続きを「Fittingステーション」常駐の専門スタッフに依頼することが可能です。※2018年1月4日から実施する実証実験では、「注文した商品の保管」、「試着」、「受け取り」、「返品(一部事業者除く)」のサービスを提供します。 【サービス概要図】 3.メリット (1)購入者 [1]生活導線上で手軽に受け取れます。 [2]店舗がオープンしている時間帯であれば、自身のスケジュールに合わせて受け取れます。 [3]実際に商品を試着してから、購入有無を決定することが出来るので、安心して買い物ができます。 [4]返品業務を「Fittingステーション」内で依頼することが可能となり、手間等を軽減できます。 (2)アパレル関連EC事業者 [1]ヤマトグループが用意する「Fittingステーション」を複数の事業者でシェア利用することで、 出店コストの削減が可能となり出店しやすくなります。 [2]お客さまとの接点(タッチポイント)の充実が図れます。 [3]お客さま宅ではなく、「Fittingステーション」にまとめて配送することで、配送・返送コストを圧縮できます。 [4]返品対象となった商品は、「Fittingステーション」内ですぐに返品処理をするため、返品遅れによる販売機会損失を防げます。 [5]「Fittingステーション」常駐の専門スタッフの管理により在庫・試着時の商品の状態確認が可能です。 (3)配送事業者 店舗納品によって再配達を削減し、集配生産性を向上できます。 4.実証実験内容 (1) 期間 :2018年1月4日(木)~3月30日(金) (2) 場所 :アトレ大森店 3階(改札階)イベントスペース(営業時間10時00分~21時00分、土日祝含) (3) 実験内容 :参加事業者指定の通販サイトから注文した際に、受け取り場所を「アトレ大森店」に指定することで、「Fittingステーション」での受け取りと試着ができます。返品の場合も、常駐の専門スタッフが対応します。※なお、今回の実験では、決済が完了した商品のみを対象として実施します。 5.実証実験参加事業者一覧(12月20日時点) 株式会社かねまつ(URL:https://www.shoesconcierge.jp) 株式会社三陽商会(URL:https://sanyo-i.jp) 株式会社ディノス・セシール(URL:https://www.dinos.co.jp/)※2月6日よりスタート予定 他1社 ※1月22日よりスタート予定 ※五十音順 6.利用コスト 今回の実証実験をもとに、実運用に向けて検討していきます。 7.今後の展開 実証実験の結果を基に、2018年度中の実用化に向けて取り組んでいきます。 ※1 New Value チャレンジ: ヤマトグループが取り組む新事業提案制度。「世の中の役に立ちたい。お客さまにもっと喜んでもらいたい。」という思いを持つ社員のアイディアを広く募集し、有望な提案については社内外の知見を結集させて、新サービスや事業モデルの創出を目指します。