共栄タンカ-/経常利益は前年比57・3%減(平成30年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 平成30年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 30年3月期第2四半期 6,325 △5.4 832 △47.2 385 △57.3 722 △29.1 29年3月期第2四半期 6,683 10.1 1,576 94.6 901 161.3 1,019 ― (注)包括利益 30年3月期第2四半期 1,000百万円 (△29.0%) 29年3月期第2四半期 1,409百万円 (―%) (略) (1)経営成績に関する説明 当第 2 四半期連結累計期間におけるわが国経済は、設備投資に一服感がみられたものの、堅 調な雇用・所得情勢を背景に、個人消費が引き続き底堅く推移するなど、緩やかな回復が続き ました。海外では、米国経済が、製造業を中心に景況感が改善するなど、引き続き回復傾向と なった一方、中国経済は、政府によるこれまでの景気抑制策の効果により、減速の兆しが見ら れました。その他、北朝鮮のミサイル発射問題に絡む米朝間の緊張の高まりなどもあり、景気 の先行きには依然として不透明感が残る状況です。 海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、期首に長距離航路になる西アフリカ 積み中国向けの成約があり、船腹需給を引き締め WS70 台まで上昇しましたが、各国製油所の定 期修理により市況が低調に推移する時期であることに加え、OPECの協調減産などで輸送需 要が減退している他、新造船が流入する一方で解撤は少なく、船腹供給圧力が強いことが要因 となって市況を押し下げ、5月以降は WS50 台で推移しました。第2四半期に入っても船腹需給 は緩く、また 15 歳以上の老齢船が多いことも市況の足枷となり WS30 台まで下落しました。石 油製品船(LR2やMR)や大型LPG船(VLGC)も船腹過剰により半期を通じて市況は 低迷いたしました。ばら積船につきましては、新造船の供給圧力が徐々に弱まり、夏場にケー プ型市況が$20,000 台を付け、パナマックス型やハンディマックス型の市況も$10,000 台を回復 しました。 こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安 定した経営を目指しており、また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努 めております。 当期においては、4月にVLGC”LEGEND PRESTIGE”が竣工し、6月にはVLCC1隻の取 得契約(平成 31 年 10~12 月竣工予定)を締結した一方、8月に高齢のVLCC”TAIZAN” を譲渡するなど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。 なお、10 月には新たにばら積船1隻の取得契約(平成 30 年 3 月竣工予定)を締結してい ます。 この結果、当第 2 四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。海運業収益は本年 4 月に竣工したVLGCが稼働しましたが、TAIZAN の不稼働と為替の影響 等により 63 億2千5百万円(前年同四半期比3億5千8百万円減)となりました。営業利益は 海運業収益が減少したのに加え、VLGCが竣工したこと、TAIZAN の滞船等により船費が増加 したこと等により8億3千2百万円(前年同四半期比7億4千3百万円減)、経常利益は3億8 千5百万円(前年同四半期比5億1千6百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は TAIZAN の売船益等の増益要素はあったものの、法人税等の増加により7億2千2百万円(前年同四半期 比2億9千6百万円減)となりました (略)