トピー工業/資材搬送を省力化する全方向に移動可能なクローラー型搬送支援ロボット「クローラーTO(トゥ)」を開発 物流関連商品 2023.06.17 資材搬送を省力化する全方向に移動可能なクローラー型 搬送支援ロボット「クローラーTO(トゥ)」を開発 トピー工業株式会社(本社:東京都品川区、社長:高松信彦、以下トピー工業)は、株式会社竹中工務店(本社:大阪市中央区、社長:宮下正裕)、岡谷鋼機株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:岡谷篤一)と共同で、建設現場における作業員の負荷軽減を目的に、スマートフォン等の無線通信による操作で資材を搬送できる、全方向移動クローラー型搬送支援ロボット「クローラーTO(トゥ)」(※1)を開発しました。「クローラーTO」は、前後左右全方向に移動可能で小回りが利く特長を持つ、トピー工業の「OMNICRAWLER」(※2)を移動機構としています。 国内建設需要が増加傾向にあるなかで、建設技能労働者の不足が大きな課題となっています。「クローラーTO」により、高齢作業者や、女性作業者でも簡単な操作で重量物の搬送を行うことができ、建設作業所における搬送作業の省力化が可能となります。 建設作業現場では、資材の運搬に工事用エレベーターを使用しており、荷捌きスペースが広い場合は、フォークリフトで資材の積み込みを行っています。しかし、スペースが狭い現場では、運搬用台車を作業員がエレベーターまで押して積み込む必要があり、資材を載せた台車は重量物であるため、積み込みに時間がかかるとともに、大変な重労働となっています。「クローラーTO」は、狭いスペースでも、スマートフォンの操作によって、重量物を積載した台車の下に潜り込み、リフター機能を使って持ち上げ、搬送します。 「クローラーTO」は、トピー工業ら3社と建設機械レンタル会社が共同で、試行と改良を重ね、2018年2月を目標にレンタルおよび販売を開始する計画です。トピー工業は、今後一層の研究を積み重ね、「OMNICRAWLER」を使ったさまざまなロボットの開発に取り組んでまいります。 【「クローラーTO」の概要】 ・サイズ:幅54cm、長さ92cm、高さ24.6cm ・本体重量:120kg ・走行速度:3km/h ・稼働時間:2~4時間 ・積載量:500kg(牽引1t) ・段差乗り越え可能高さ:25mm ・操作機:スマートフォン等(Wi-Fi通信を利用) ※1 商品名「クローラーTO」は、岡谷鋼機株式会社が商標登録出願中です。 ※2 「OMNICRAWLER」は、東北大学大学院 情報科学研究科 多田隈建二郎准教授の研究成果をベースにトピー工業が実用化を進めた移動機構です。 以上