国土交通省/国際海運からの温室効果ガス(GHG)削減目標を交渉開始 グリーン物流(環境) 2023.06.17 国際海運からの温室効果ガス(GHG)削減目標を交渉開始~国際海事機関第2回GHG作業部会開催結果~平成29年10月31日 国際海事機関(IMO)は、平成29年10月23日から27日まで、温室効果ガス(GHG)に関する海洋環境保護委員会の第2回作業部会を英国ロンドンで開催しました。 2018年春までに国際海運における「GHG削減戦略」を策定すべく、本作業部会では、国際海運からのGHG削減目標やその実現のための具体的な対策などを検討し、今世紀中のGHGゼロ排出を視野に入れること等を盛り込んだ戦略の原案を取りまとめました。 国際海運は全世界のGHG排出量の約2.8%を占めており、IMOでは、新造船の国際燃費規制や運航データの報告義務化(燃料消費実績の「見える化」)を導入するなど、GHG排出削減対策を積極的に推進しています。 このような取組をさらに推進すべく、今後のGHG排出削減目標や対策等を包括的に定める「GHG削減戦略」を2018年春に策定することを目指した国際交渉が進められています。今次作業部会では、同戦略に盛り込む内容について検討が行われ、戦略の原案(ドラフト)が取りまとめられました。1.主な審議事項(詳細は、別紙をご参照ください。)(1)国際海運からの温室効果ガス(GHG)削減目標 今世紀中のGHGゼロ排出を視野に入れることに大筋合意しました。ゼロ排出に至るまでの具体的な数値目標(達成時期・削減率)は、今後の交渉事項となりました。 (2)温室効果ガス(GHG)削減に向けた対策 今後の対策の候補として、我が国の提案した燃費改善に対する経済的メカニズムや低炭素代替燃料の導入促進等が、戦略原案に盛り込まれました。2.今後の予定 次回作業部会は、来年4月3日から6日まで、英国ロンドンのIMO本部で開催されます。同作業部会で「GHG削減戦略(案)」を最終化し、同月9日から13日まで同地で開催される第72回海洋環境保護委員会で採択すべく、国際交渉が進められる予定です。添付資料報道発表資料(PDF形式:254KB)PDF形式 (参考1)国際海運におけるGHG排出削減対策の概要(PDF形式:760KB)PDF形式 (参考2)GHG削減戦略の策定に向けた日本の対応(PDF形式:101KB)PDF形式