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ヤマト運輸/三菱ふそうの電気小型トラック「eCanter」を導入

グリーン物流(環境) 2023.06.17

ヤマト運輸が三菱ふそうの電気小型トラック「eCanter」を導入

●「eCanter」は世界初の量産電気小型トラック 
●ヤマト運輸は宅配事業者として最初の「eCanter」導入企業 
●2017年度内に「eCanter」を25台導入

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾 裕、以下 ヤマト運輸)は、三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)が開発した電気小型トラック「eCanter」を、2017年11月より関東地域において、宅急便などの集配に使用する車両として順次導入いたしますので、お知らせします。なお、10月19日(木)、ヤマト運輸 羽田クロノゲート(東京都大田区)において車両の引渡式を開催しました。

1.背景

ヤマトグループは、企業の社会的責任である環境保護活動を「ネコロジー」と総称し、輸送の「包む」「運ぶ」「届く」はもちろん、その他のさまざまな取り組みで環境にやさしい物流の仕組みづくりを進めており、これまでも、都市部での台車等を利用した集配の拡大や共同輸送の推進、低公害車の導入など、環境負荷の低減に努めてきました。

MFTBCは世界初の量産電気小型トラックとして「eCanter」を開発しました。「eCanter」は、欧州での数年にわたるテスト運用を通して、環境に優しく経済性に優れていることが証明されており、今日の都市が抱える騒音や排出ガスの課題を解決し、未来の都市内配送を担うカギになると考えています。

このたび、ヤマト運輸は、大幅な環境負荷の低減による「ネコロジー」の推進はもちろん、振動が少ない「eCanter」の導入によるセールスドライバーの作業負荷の軽減および安全運転の支援、また、排気ガス削減による職場環境の改善など、社員が安心して働ける健全な労働環境のさらなる構築に向けて、「eCanter」25台を導入いたします。

2.概要

    • (1)「eCanter」導入のメリット
      • [1]環境負荷を大幅に軽減

        電力で駆動するため排出ガスを一切出さず、環境負荷を大きく軽減できます。

      • [2]セールスドライバーの作業負荷を軽減

        従来のディーゼル車と比較し、振動が少ないため、セールスドライバーの身体的な負担を軽減することができます。

      • [3]コストの低減

        燃料を使用せず、また従来のディーゼル車に搭載されていた排ガス除去装置等が不要になるため、ランニングコストを低減することができます。

(写真)ヤマト運輸が新たに導入するオリジナルデザインの「eCanter」

(写真)ヤマト運輸が新たに導入するオリジナルデザインの「eCanter」

  • (2)開発メーカー
    • 三菱ふそうトラック・バス株式会社、トプレック株式会社、北村製作所
  • (3)導入予定台数
    • 2017年11月より、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県で、25台を順次導入する予定です。

■車両スペック

(1)寸法・重量

型式 FEB80E61S003
全長 5,935mm
全幅 1,995mm
全高 2,195mm
車両重量 2,990kg
車両総重量 7,490kg
乗車定員 3人

(2)EV仕様

走行用モーター 種類 永久磁石式同期モーター
最高出力 135 kW
最大トルク 390 Nm
走行用バッテリー 種類 リチウムイオンバッテリー
容量 11 kWh × 6 個 = 66 kWh
定格電圧(高電圧) 365 V
定格電圧(低電圧) 12 V
最高速度 80 km/h
航続距離/1充電 約100 km
充電時間
(SOC 0-100%)
普通充電 単相200 V, 30 A: 約11 時間
急速充電 CHAdeMO式(45 kWの場合): 約1.5 時間
充電ソケット形状は、乗用EV車と同様
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