日本冶金工業/中国での高機能材事業強化で南京鋼鉄と合弁会社を設立 SCM・製造拠点 2023.06.17 中国における合弁会社設立に向けた協議書締結のお知らせ 当社は、中国での高機能材事業の更なる強化に向けた生産販売体制確立を企図し、下記の通り中国大手鉄鋼メーカーである南京鋼鉄股份有限公司(以下、「南京鋼鉄」という)との合弁会社の設立に向けた協議書の締結について、本日開催の取締役会において決議致しましたのでお知らせ致します。 記 1.合弁会社設立の背景と目的 当社高機能材の主要マーケットである中国において、高機能材の大口ユーザーであるプラント・設備機器業界は、同国の環境・エネルギー政策や産業振興政策を背景に今後とも高い成長を遂げるものと予想されますが、近年、国際競争力の強化の観点から機器の大型化や生産の効率化が求められております。 当社が供給する高機能材に関しても、短納期化、大単重化、超広幅化等のニーズが高まっており、競合する欧米メーカーとの競争においてもその実現が喫緊の課題となっております。特に超広幅材については、日本国内の輸送面での制約もあり、中国国内での生産が有効と考えられます。 当社は、中国ユーザーのそうしたニーズに応えるため、現地大手鉄鋼メーカーである南京鋼鉄に厚板製造工程を委託することを検討開始致しました。南京鋼鉄は、江蘇省南京市に本拠を置く普通鋼高炉メーカーで、国際的にも最新鋭・高性能の厚板設備(5000mm幅熱間圧延機/3800mm幅ステッケルミル等)を保有しており、当社からの素材供給を前提に上述の市場ニーズに即した生産ができるものと考えております。 また、南京鋼鉄は、大手国営石油会社をはじめ中国に多くの顧客を有しており、従来の当社中国現地法人である日邦冶金商貿(上海)有限公司を通じた販売ルートに、当該合弁会社を通じた南京鋼鉄の販売ルートを加えることで、中国市場におけるこれまで以上の需要捕捉が期待されます。 当社としては、本施策によって、生産・販売の両面から中国市場における高機能材事業の一層の強化を図ることができるものと見込んでおります。 2.合弁会社の概要 (1)名称:未定 (2)所在地:中国江蘇省 (3)資本金:10百万人民元 (4)出資比率:当社 60%、南京鋼鉄 40% (5)董事長:当社が派遣 (6)事業内容:高機能材の仕入販売、委託圧延・委託加工、技術及び品質保証サービス (7)営業開始:平成29年12月頃 尚、本件が平成29年3月期の当社連結業績に与える影響はございません。 (注)高機能材とは、主としてニッケルを20%以上含有する高ニッケル合金を指します。 以上