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日立金属/国内における工具鋼のソリューション営業体制を強化

SCM・製造拠点 2023.06.17

国内における工具鋼のソリューション営業体制強化について

 

 日立金属株式会社(以下、日立金属)は、国内における工具鋼のソリューション営業体制強化に向けて、日立金属工具鋼株式会社(以下、日立金属工具鋼)の真岡地区拠点内に表面処理工場を開設し、複合 PVD 技術 Tribec(R)コーティングの表面処理設備を増強いたします。2017 年 10 月の設備稼働を予定しています。競争力の源泉である国内製造拠点(安来工場:島根県安来市)の材料技術・製品開発力に加えて、お客様のニーズに応える設計支援などのソリューション・サービスおよび各販売拠点での加工等のサービス機能を充実させていくことで、「YASUGI SPECIALTY STEEL」の価値を高め、グローバル市場における成長をめざします。

1.投資の目的

 日立金属では、工具鋼事業の強化・拡大に向けた成長戦略を実行し、グローバル市場での成長をめざしています。成長戦略の一環として、2016 年春より、欧米標準鋼の組成と同等でありながら、熱処理変寸の抑制、耐摩耗性の向上などで高い特性を持つ新冷間ダイス鋼「SLD-iTM」を量産開始しました。また、米国 Diehl Tool Steel, Inc.の連結子会社化、韓国、タイ、台湾拠点への切断・加工、および表面処理の設備導入など、ソリューション営業体制強化に向けた施策を実行しています。こうした中、国内市場における工具鋼のソリューション営業体制の強化に向け、日立金属工具鋼の真岡地区拠点内に表面処理工場を開設し、複合 PVD 技術 Tribec(R)コーティングの表面処理の設備を導入いたします。

 日立金属では、各種金型に必要な高い耐摩耗性、優れた潤滑性、耐熱性を追求し、それぞれの機能性物質の連続積層化が可能な独自の複合 PVD 技術を保有しています。特に自動車鋼板のハイテン化が進む中、高性能な金型が求められており、材料だけでなく、表面処理といったソリューション提案へのニーズの高まりが予測されます。ソリューション&エンジニアリングセンター(島根県松江市)に続いて、日立金属工具鋼 真岡地区拠点内に表面処理設備を導入することにより、東日本地域における需要に素早く応えることが可能となります。

 これからも、当社は、材料技術・製品開発力を高め、市場やお客様が期待する新たな製品やソリューション・サービスの提供によって、顧客基盤の拡大を図り、グローバル市場での持続的成長をめざします。

2.投資の概要

 (1)導入拠点 日立金属工具鋼株式会社 真岡地区拠点(栃木県真岡市)

 (2)稼働時期 2017 年 10 月予定

3.ご参考

 高機能表面処理 Tribec(R)(トライベック)シリーズ Web ページ

 http://www.hitachi-metals.co.jp/products/auto/ml/p06_17.html

以上

 YASUGI SPECIALTY STEEL (YSS ヤスキハガネ)は、金型・工具・刃物材料、自動車部品、エレクトロニクス材料、航空機・エネルギー材料など、多岐にわたる領域で世界No.1 シェアを獲得している特殊鋼です。

 私たちは、1000 年を超える「和鋼」伝統の技を、独自の製品群へと進化させ続け、その高い技術力、経験知、より良い物を生み出す予測知といったソリューション力をバックボーンに、今、世界中のお客様がイノベーションを生み出す原動力となっています。Our Heritage, Your Advantage:日本独創の系譜を、グローバル・イノベーションの力に変えていくために。

 YASUGI SPECIALTY STEELは日本発のグローバルブランドとして、世界のお客様のビジョンを理解・共有しながら、つねにファーストパートナーとして信頼されるよう多様で革新的な提案をし続けていきます。

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