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エスライン/経常利益は前年比0・2%減(平成29年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

決算短信 2023.06.17

平成29年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

単位・百万円  

          売上高    営業利益  経常利益  当期純利益

29年3月期第3四半期 33,628 △0.3  1,228 △0.2  1,292 △0.2  891 2.9

28年3月期第3四半期 33,732 1.7   1,230 47.8  1,294 38.5   866 △12.1

(注)包括利益 29年3月期第3四半期 1,067百万円 (△1.7%) 28年3月期第3四半期 1,085百万円 (28.9%)

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業業績や雇用情勢に緩やかな回復基調が見られるものの、 中国を始めとするアジア新興国経済の成長鈍化や英国のEU離脱、米国の政権移行等、不安定な国際情勢の影響や 原油価格の上昇基調等、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの主要な事業であります物流関連業界におきましては、円安による物価上昇等により消費マインド の低迷が続き、個人の消費活動にも力強さが見られないことにより、国内の貨物輸送量は伸び悩んだ状況が続いて おります。あわせて、労働力不足や長時間労働に対する行政の指導が厳しくなったことによる人件費の上昇や、軽 油価格の上昇による燃料費の増加が見込まれる等、当社グループを取り巻く経営環境は引き続き厳しい状況が続い ております。 このような状況のなか、当社グループでは、今年度を初年度とする3ヶ年の中期経営計画(スローガン:「エス ラインブランドの確立に向けて」)の推進に取り組んでまいりました。この中で計画した経営目標の達成に向け て、今期は輸送・物流の両サービスの更なる拡大と質の向上を図るために「物流サービス開発センター」を開設し、専門知識や物流ノウハウを有した当社グループ社員によるワーキンググループを立ち上げ、具体的な行動計画 の策定作業と実行に取り組んでまいりました。 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益336億28百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益12億 28百万円(前年同期比0.2%減)、経常利益12億92百万円(前年同期比0.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純 利益8億91百万円(前年同期比2.9%増)となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。

[物流関連事業]

物流関連事業の主な事業収益は、貨物自動車運送事業、倉庫業、自動車整備事業、情報処理サービス業、損害保 険代理業等であります。 貨物自動車運送事業におきましては、中期経営計画のもと、その基本施策である①輸配送サービス事業の収益確 保、②物流サービス事業の積極展開、③人材と物流ノウハウの育成、④経営品質の向上を着実に実行することで収 入の拡大と利益の確保に努めてまいりました。 輸送サービス事業では、国内の運送需要は依然として持ち直しの動きが鈍く、特に特別積み合せ部門における貨 物輸送量が減少しておりますが、当社グループの中核会社であります㈱エスラインギフにおきましては、昨年5月 に三河安城支店が狭隘になったことと豊田地区への営業拡大を目指して、豊田支店(豊田市福受町、敷地面積: 6,258.71㎡)として移転リニューアルをいたしました。あわせて、昨年8月には豊田支店に隣接する敷地に豊田セ ンター(2階建、倉庫延べ床面積:4,187.11㎡)を新設し、三河地区の家電配送業務を一括して行う配送センター と自動車部品の保管・配送を行う物流センターとして営業を開始いたしました。また、昨年3月から㈱エスライン ギフの東日本、中部、西日本の3本部に、貸切輸送や引越サービスの拡大を図るための「貸切・引越担当」部門を 設置しました。西日本本部におきましては、大阪港湾地区における海貨業者(乙仲業者)からの貸切輸送を中心と した出荷貨物獲得のための営業活動に努めてまいりました。さらに営業マンによる積極的な営業活動により、新規 のお客様獲得や既存のお客様からの出荷貨物の増量要請を行うことにより、貨物輸送量の確保に努めてまいりまし た。 また、家電配送業務におきましては、当社グループが取り扱う家電製品の物量減少や東海地区における家電量販 店様の配送システムの見直しによる減収を補うべく、通販家具のお客様開拓や中部地区に出店した大型家具店様の 配送業務、オフィス家具・什器の配送・設置業務を既存の路線ネットワークと宅内配送業務との融合により受託す る等、大型家具・家電、事務用什器等、二人での配送(ツーマン配送)となる大型商品の取扱量拡大に取り組んで まいりました。また、三河地区の家電配送網の充実を図るために、㈱エスラインギフ三河センターと㈱スリーエス 物流豊田営業所の2つの家電配送拠点の統合・再編を行い、新たに㈱エスラインギフ三河センターとして業務を開 始いたしました。これにより固定費の圧縮と配送効率の向上を図り、収入と利益の確保に努めてまいりました。 物流サービス事業では、昨年5月より㈱スリーエス物流におきまして、今までに取り組んできた物流加工サービ スの実績が評価されたこと、また、物流センターの立地条件も良いこと等が評価され、新たに菓子卸問屋様の商品 保管・加工から物流センターへの配送までを行う、一貫物流サービスを立ち上げ、順調に稼働してまいりました。 また、㈱エスラインヒダにおきましては、寒冷地という地域特性から自動車ディーラーがお客様よりお預かりした 自家用車の夏冬タイヤを当社がお預かりして、タイヤ交換時期に必要とされるタイヤのお届けや交換済タイヤの引 き取りを行う、保管・配送サービスを立ち上げました。今回の取り組みのように、既存の施設と現場ノウハウを有 効に活用し、お客様のニーズにお応えできる総合物流サービスの提案営業活動を積極的に進めてまいります。

また、中期経営計画の施策の一つである「物流サービス開発センター」におきましては、①輸送サービスの拡大 を図るために、中部地区に総合配車センター設置の準備を進めてまいりました。これを足掛かりに東日本、西日本 にも総合配車センターを展開し、貸切業務の拡大を進めてまいります。②物流サービスの拡大に向けて、当社が納 品物流を行っている衣料品量販店様のベンダー様に対して、商品保管・加工・配送までを請け負う、一貫物流サー ビスの獲得に向け、営業活動を進めてまいります。③引越サービスでは「スワロー引越便」を当社グループ統一の 引越ブランドとし、一般の引越だけでなく、路線ネットワークを活用した単身者向け引越に取り組んでまいりま す。この「スワロー引越便」を浸透させるために、全社共有のチラシを作成し、お取引いただいているお客様や一 般消費者に配布する等の営業活動を行い、引越サービスの取扱量の拡大を図ってまいります。 この結果、物流関連事業の営業収益は329億82百万円(前年同期比0.3%減)、セグメント利益(営業利益)は14 億33百万円(前年同期比1.0%増)となりました。

[不動産関連事業]

不動産関連事業におきましては、当社グループ各社にて保有している不動産の有効活用を図るために、外部への 賃貸事業を営んでまいりました。昨年8月より㈱エスラインギフの旧三河安城支店(安城市北山崎町)の施設の賃 貸(転貸)を開始しましたが、一部賃貸物件において、賃料の見直しが発生したことにより減収となりました。 この結果、不動産関連事業の営業収益は3億52百万円(前年同期比2.0%減)、セグメント利益(営業利益)は 1億81百万円(前年同期比3.3%減)となりました。

[その他]

主に、旅客自動車運送事業を営んでおります。岐阜市内の高校や近隣の大学の通学バスおよび冠婚葬祭時の送迎 バス、さらには競輪場のファンバス等、地元に密着した運行業務に取り組んでまいりました。 また、物流センターの屋上や支店構内に太陽光パネルを設置し、発電した電力の売電事業を営んでまいりまし た。現在は、㈱エスラインギフの名古屋第1・第2センター、豊橋支店、豊田支店、豊田センター及び㈱スリーエ ス物流の本社第1センターの計6か所で発電を行っております。(総発電量1,333.96kW) この結果、その他の営業収益は2億93百万円(前年同期比4.4%増)、セグメント利益(営業利益)は85百万円 (前年同期比26.0%増)となりました。

(略)

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