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日立システムズ/日立ソリューションズ西日本、ファーム・アライアンス・マネジメントと青果流通分野向けサービスの領域で協業

物流システム 2023.06.17

日立システムズと日立ソリューションズ西日本、ファーム・アライアンス・マネジメントが青果流通分野向けサービスの領域で協業

生産・流通データの一元性の実現、可視化により青果流通分野の構造改革を支援

このニュースリリースに記載されている情報(価格、仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URLなど)は、発表時点のものです。最新の情報につきましては、こちらのお問い合わせ先にご確認ください。

2016年11月22日
株式会社日立システムズ
株式会社日立ソリューションズ西日本
株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント

株式会社日立システムズ(代表取締役 取締役社長:北野 昌宏、本社:東京都品川区/以下、日立システムズ)と、株式会社日立ソリューションズ西日本(取締役社長:秋山 和三、本社:広島県広島市/以下、日立ソリューションズ西日本)、株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント(代表取締役:松本 武、本社:東京都千代田区/以下、ファーム・アライアンス・マネジメント)の3社は、青果流通分野向けサービスの領域で協業しました。
今後3社は、本協業に基づき、各社が提供する青果流通分野向けシステムの連携機能を開発するとともに、2016年11月下旬から実証実験を行い、新たな情報提供サービスに関する技術やサービスの有効性について検証を行います。これらの結果を踏まえ、2017年度中にサービス化をめざします。

国内農業は、担い手の高齢化や輸入品との競争激化などにより、安定的に農作物を供給し続けることが困難な状況になりつつあります。そうした中で、農業生産者は、いつ、どこで、どのような作物が、いくらで、どのくらいの量が売れているのかといった情報を入手し、需要にあった生産計画を立てることにより、廃棄ロスや機会損失を無くし、経営を安定させたいと考えています。
一方、競争の激化が進む小売業界においては、他社との差異化戦略の一つとして、より産地と直結した生鮮品の確保が求められています。さらに、消費者の食の安全・安心に対する関心が高まる中、原産地表示の義務づけの検討が進む加工食品業界と同様に、生鮮品のトレーサビリティ管理の重要度は増してきており、青果流通プロセス全体での情報一元化の必要性が高まっています。

こうした青果流通分野におけるさまざまな課題・ニーズに対応するため、3社は青果流通分野向けのサービスの領域で協業しました。
具体的には、まず各社の青果流通分野向けシステムをシームレスに連携するための機能を共同開発し、青果流通に関するデータの一元化を実現します。その後、本システムを通じて青果流通データをクラウドに集約し、農業生産者、中間卸会社、量販店にとって有用なデータを提供する情報提供サービスを開始する予定です。本サービスの開発に先立ち、量販店、中間卸会社および農業生産者と共同で実証実験を行い、技術的な実現性とサービスの有効性について検証を行います。

本サービスを農業生産者から中間卸売業者、量販店までのバリューチェーン全体で活用することにより、農業生産者は市場における販売価格や需要状況を事前に確認することができ、効率的な生産・出荷計画を立案できるようになります。一方、量販店は店舗で取り扱う農作物の収穫時期や出荷可能量などを事前把握することが容易になり、安定的な供給に役立てられます。また、流通するデータに農作物のトレーサビリティ*1情報を付加させることで、消費者の食の安全・安心へのニーズに対応し、青果部門等の負荷軽減を支援します。

将来的には、より多くのデータをクラウド上に集約し、データ解析技術やAI(人工知能)技術などを活用することで、本サービスで提供する青果流通データの価値を向上させるとともに、必要な時にインターネット経由でPCやタブレット端末などから、リアルタイムに情報を閲覧することができるサービスの提供をめざします。

これらの取り組みを通じて、日立システムズと日立ソリューションズ西日本、ファーム・アライアンス・マネジメントは、農業生産・流通に関わるバリューチェーン全体をサポートするサービスを展開してまいります。

*1
農作物のトレーサビリティ:各事業者が農作物を取り扱った際の記録を作成し、保存することで農作物の移動を把握すること。

協業により実現できるサービスのイメージ図

協業により実現できるサービスのイメージ図

各社の青果流通分野向け事業について

日立システムズは、スーパー・量販店向けの基幹システム「FutureStage(フューチャーステージ)量販店向け本部店舗システム」の提供に加え、EDIの黎明期から長年にわたり培ったノウハウと実績を生かした流通BMS*2対応の電子データ交換(EDI)サービス「REDISuite(レディースイート)」を提供しています。また、クラウド基盤、生産設備の施工・保守、農業ICT、販売管理BPO(Business Process Outsourcing)サービス等を組み合わせて農業生産・青果流通に関わるバリューチェーン全体をサポートする取り組みを展開しています。

日立ソリューションズ西日本は、青果仲卸売業向け基幹システム「Hi‐PerBT SEIKA(ハイパービーティーセイカ)」の豊富な導入実績を有し、業務ノウハウを凝縮した販売管理システムを提供しています。

ファーム・アライアンス・マネジメントは農業生産における安全管理の主要な国際的認証規格のディファクトスタンダードであるGLOBAL G.A.P.*3(以下、グローバルGAP)に適合した農産物の生産情報管理システム、「Farm Records(ファームレコーズ)」の開発・運営、農業生産者に対するグローバルGAP認証取得コンサルティングをフランチャイズパッケージで提供、国際的に評価される安心・安全な農産物の販売を主としたビジネスを展開しています。

*2
流通BMS:「流通ビジネスメッセージ標準(流通Business Message Standards)」の略で、経済産業省の「流通システム標準化事業」により2007年4月に制定されたEDIの新しいガイドライン。メーカー、卸売業、小売業の流通事業者間で利用されるEDIの標準仕様。
*3
GLOBAL G.A.P.:安全な農産物をめざす国内唯一の国際標準認証。農業生産の環境的、経済的および社会的な持続性に向けた取り組み。

日立システムズについて

日立システムズは、幅広い業務システムの設計・構築サービス、強固なデータセンター基盤を活用したアウトソーシングサービス、全国約300か所のサービス拠点とコンタクトセンターによるお客さまに密着した高品質な運用・保守サービスを強みとするITサービス企業です。日本のIT黎明期から先駆的に取り組んできたITサービスの実績・ノウハウを生かし、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、保守まで、ITのライフサイクル全領域をカバーするワンストップサービスを提供しています。そして、ITの枠組みを超えてお客さまに新たな価値を創造し、お客さまからすべてを任せていただけるグローバルサービスカンパニーをめざしています。

日立ソリューションズ西日本について

日立ソリューションズ西日本は、中国・九州地域に根ざしたビジネスを展開するITソリューション企業です。各業種のお客さまに対してコンサルテーションから構築、保守までの一貫したSIサービスを提供するとともに、自社パッケージ商品をベースとした業務・業種向けソリューションサービスを全国のお客さま向けに展開します。

ファーム・アライアンス・マネジメントについて

ファーム・アライアンス・マネジメントは、農産物の安全管理の国際規格である「グローバルGAP」の取得支援と生産情報管理システムをフランチャイズでサービス提供する国内唯一の農業サービス会社です。2012年には、自社で開発したトレーサビリティーシステムによるコンシュマーサービスの提供でグローバルGAPが主催する国際コンペ「第1回GAP award」を受賞するなど、国内外で高い評価を受けています。

 

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