インフォアジャパン/キリン、多様な酒類の安定した製造のためインフォアの供給計画・スケジューリングソリューションを導入 物流システム 2023.06.17 キリン、多様な酒類の安定した製造のためインフォアの供給計画・スケジューリングソリューションを導入 ~供給計画の短サイクル化、工場での生産スケジュールの半自動化により計画の最適化と俊敏性を実現~ デザイン性の高い業界特化型ビジネスアプリケーションをクラウド上で展開する米インフォアの日本法人インフォアジャパン株式会社 (東京都千代田区、代表取締役社長:新造 宗三郎、以下インフォアジャパン)は、キリン株式会社(東京都中野区、代表取締役社長 磯崎 功典、以下キリン)が、酒類の安定した製造を支える供給計画・生産スケジューリングに、最適化供給計画ソリューション「Infor AP(Advanced Planning)」と、生産スケジューリングソリューション「Infor AS(Advanced Scheduling)」を導入したことを発表します。両ソリューションは、キリンビール株式会社(以下キリンビール)本社と全国10拠点の工場へ導入され、2016年6月より安定稼働しています。 ■導入背景 キリンビールは、日本綜合飲料事業を展開するキリン株式会社の傘下として、「あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていく」という理念のもと、各種酒類を製造しています。お客様にあたらしいおいしさ、楽しみ方を提案すべく製品の多様化進めており、現在ビール、発泡酒、新ジャンルやチューハイなど150種以上を提供しています。 キリンビールは、これまで酒類の製造における供給計画と生産スケジューリングを自社開発のシステムで運用し、日々のきめ細やかな需給対応を行ってきました。しかしながら、市場の競争激化を受け、消費者ニーズの多様化に応える多品種少量生産など、市場の変化への迅速な対応を進めることにより、人手への依存度が高まっていました。 このような環境では、需給計画の初期段階からより高精度な計画を立てる必要性が増し、従来の旬単位からより短期の週単位での計画立案が急務となっていました。また、本社で立案した旬単位の生産計画を、最終的に各工場の判断で日毎に分解し、手入力で各ラインへ割り当てる必要があり、それに伴う作業負荷と作業時間の増大が課題となっていました。 キリンビールはこれらの課題を解決するべく、ビール、発泡酒、新ジャンルやチューハイなどの製造において、インフォアの最適化供給計画・生産スケジューリングソリューションの導入を決定しました。 ■導入理由 【キリンビールの主なInfor AP /AS導入理由】 需給計画サイクルの旬から週への短縮による、需要への速やかな対応と、業務の効率化・生産計画の工場への適用を半自動化し、生産スケジュール立案、変更の迅速化と工数の大幅削減 酒類向けの専門機能の豊富さと、大手酒類メーカーへの採用実績による知見の高さ キリンビールは、今回の最適化供給計画ソリューションInfor AP の導入により、需給計画サイクルを旬単位から週単位へ短縮し、需要の変化に速やかに反応しながら、適正在庫に合ったローコストでの供給体制が組めるようになります。また、生産スケジューリングソリューションInfor ASにより、Infor APと連携し工場へのライン割り当てを半自動化することで、大幅な効率化とコスト削減を見込んでいます。また、これまで煩雑な操作が必要であった、工場側での生産計画の最終調整についても、Infor ASの直感的なUIで容易に素早く対応できるようになります。 キリンビールは、一連のシステム化により、属人性の高かった作業を標準化し、企業内ノウハウを継承し易くなることも期待しています。 これらの課題の解決に加え、Infor AP/ ASが仕込みや発酵、熟成など長い工程が必要となる酒類製造において特有の機能を豊富に備えている点や、グローバルの大手酒類メーカーへの採用実績によるインフォアの知見の高さも導入の決め手となりました。 ■導入今後の展開 キリンは、キリンビールでの2016年6月の稼働開始以降、需給計画および生産計画の週単位化を実現。さらに工場における制約条件の標準化しながら、生産計画の日単位でのラインへの適用の半自動化を進めています。今後もキリンは、お客様の多様化するニーズに対して、スピード感を持って応え続けられる供給体制を築けるよう、Infor APとInfor ASの活用範囲の拡大を予定しています。 ■Infor APとInfor ASについてインフォアは、最適なサプライチェーンおよび正確な供給計画を導きだす最適化供給計画ソリューション「Infor AP」と、工場の生産ライン全体を統合する生産スケジューリングソリューション「Infor AS」により、様々な製造業における生産性の向上や、原料や在庫の削減、シームレスな工場との連携を実現しています。 ■インフォア、インフォアジャパン株式会社についてインフォアは、業界特化型のビジネスアプリケーションをクラウドで提供しています。15,000人を超える社員が、200か所以上の国や地域で90,000以上のお客様を支援しています。インフォアのソフトウェアは、お客様の業務の進化に向けたデザインとなっています。さらに詳しくはwww.infor.com(英語)をご覧ください。インフォアジャパンは、米国インフォアの日本法人として、各種エンタープライズ・ソリューションの販売、導入、コンサルティングを行っています。詳しくはwww.infor.jp をご覧ください。