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エスライン/経常利益は前年比9%減(平成29年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

平成29年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

単位・百万円  

          売上高     営業利益  経常利益   当期純利益

29年3月期第2四半期 22,016 △1.0  654 △9.8  697 △9.0  470 △8.8

28年3月期第2四半期 22,234 2.0   724 85.3  766 66.7   515 102.6

(注)包括利益 29年3月期第2四半期 472百万円 (△32.2%) 28年3月期第2四半期 697百万円 (94.7%)

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、中国を始めとするアジア新興国の景気の減速に加え、英国の EU離脱問題等により経済・金融市場に混乱が広がるとともに、円高が徐々に進行し、企業収益の悪化や、個人消 費の落ち込み懸念が強まる等、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの主要な事業であります物流関連業界では、天候不順や消費マインドの低迷が続き、個人の消費活 動にも力強さが見られないこと等により、国内の貨物輸送量は伸び悩んだ状況が続いています。あわせて、労働力 不足を背景とした人件費が上昇する等、当社グループを取り巻く経営環境は引き続き厳しい状況が続いておりま す。 このような状況のなか、当社グループでは、今年度を初年度とする中期経営計画(スローガン:「エスラインブ ランドの確立に向けて」)を推進してまいりました。この経営目標の達成に向けて、今期は輸送・物流の両サービ スの更なる拡大と質の向上を図るために「物流サービス開発センター」を開設し、専門知識や物流ノウハウを有し た当社グループ社員によるワーキンググループを立ち上げ、行動計画の策定を進めてまいりました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益220億16百万円(前年同期比1.0%減)、営業利益6億 54百万円(前年同期比9.8%減)、経常利益6億97百万円(前年同期比9.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純 利益4億70百万円(前年同期比8.8%減)となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。

[物流関連事業]

物流関連事業の主な事業収益は、貨物自動車運送事業、倉庫業、自動車整備事業、情報処理サービス業、損害保 険代理業等であります。 貨物自動車運送事業につきましては、中期経営計画のもと、その基本施策である①輸配送サービス事業の収益確 保、②物流サービス事業の積極展開、③人材と物流ノウハウの育成、④経営品質の向上を着実に実行することで収 入の拡大と利益の確保に努めてまいりました。 輸送サービス事業では、国内の輸送需要の持ち直しの動きが鈍く、特に日用品や衣料等の小口雑貨の貨物輸送量 が減少するなかで、当社グループの中核会社であります㈱エスラインギフにおきましては、本年5月に三河安城支 店が狭隘になったことと豊田地区への営業拡大を目指して、豊田支店(豊田市福受町、敷地面積:6,258.71㎡)と して移転リニューアルをいたしました。あわせて、本年8月には豊田支店に隣接する敷地に豊田センター(2階 建、倉庫延べ床面積:4,187.11㎡)を新設し、三河地区の家電配送業務を一括して行う配送センター、保管・物流 加工を行う物流センターとして営業を開始いたしました。また、本年3月から㈱エスラインギフの東日本、中部、 西日本の3本部に、貸切輸送や引越サービスの拡大を図るための「貸切・引越担当」部門を設置し、活動を開始い たしました。さらに営業マンによる積極的な営業活動により、新規のお客様獲得や既存のお客様からの出荷貨物の 増量要請を行うことにより、貨物輸送量の確保に努めてまいりました。 また、家電配送業務につきましては、当社グループが取り扱う家電製品の物量減少や既存荷主であった東海地区 の家電量販店様の配送システムの見直しによる収入減を補うべく、通販家具の荷主開拓や中部地区に出店した大型 家具店様の配送業務、オフィス家具の配送設置業務の新規受託等、「ツーマン配送業務」の取扱量の拡大に取り組 んでまいりました。また、三河地区の家電配送網の充実を図るために、㈱エスラインギフ三河センターと㈱スリー エス物流豊田営業所の2つの家電配送拠点の統合・再編を行い、新たに㈱エスラインギフ三河センターとして業務 を開始いたしました。これにより固定費の圧縮と配送効率の向上を図り、収入と利益の確保に努めてまいりまし た。 物流サービス事業では、本年5月より㈱スリーエス物流におきまして、これまでの大手流通グループ様との取引 実績に加えて物流加工業務で培ったノウハウや交通アクセスの利便性を活かして、新たに菓子卸問屋様の商品保 管・加工から物流センターへの配送までを行う、一貫物流サービスを立ち上げ、順調に稼働してまいりました。今 回の取り組みのように、既存の施設と現場ノウハウを有効に活用し、お客様のニーズにお応えできる総合物流サー ビスの提案営業活動を積極的に進めてまいります。 一方、利益面では先期に引き続き、㈱エスラインギフの物流拠点(豊田支店、豊田センター)の新築や車両の代 替により、減価償却費は増加しましたが、軽油価格が安価で推移したことによる燃料費の減少、貨物取扱量の減少 による傭車費を中心とした外部委託費や連絡中継料等の減少があり、費用全体は減少したものの、収入の減少を補 うまでには至りませんでした。 この結果、物流関連事業の営業収益は215億78百万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益(営業利益)は7 億71百万円(前年同期比12.7%減)となりました。

[不動産関連事業]

不動産関連事業につきましては、当社グループ各社にて保有している不動産の有効活用を図るために、外部への 賃貸事業を営んでまいりました。本年8月より㈱エスラインギフの旧三河安城支店(安城市北山崎町)の施設の賃 貸を開始しましたが、一部賃貸物件において、賃料の見直しが発生したことにより減収となりました。 この結果、不動産関連事業の営業収益は2億37百万円(前年同期比0.6%減)、セグメント利益(営業利益)は 1億25百万円(前年同期比1.2%増)となりました。

[その他]

主に、旅客自動車運送事業を営んでおります。岐阜市内の高校や近隣の大学の通学バスおよび冠婚葬祭時の送迎 バス、さらには競輪場のファンバス等、地元に密着した運行業務に取り組んでまいりました。 また、物流センターの屋上や支店構内に太陽光パネルを設置し、発電した電力の売電事業を営んでまいりまし た。現在は、㈱エスラインギフの名古屋第1・第2センター、豊橋支店、豊田支店および㈱スリーエス物流の本社 第1センターの計5か所で発電を行っており、総発電量1,205.96kWとなりました。 この結果、その他の営業収益は1億99百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント利益(営業利益)は65百万円 (前年同期比20.9%増)となりました。

(略)

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