日本航空/国際線貨物は輸送実績は前年比1・1%増も円高などの影響で収入は前年比29・7%減(平成29年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)) 決算短信 2023.06.17 平成29年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 29年3月期第2四半期 651,928 △5.2 92,442 △23.0 89,804 △26.8 71,405 △30.9 28年3月期第2四半期 687,932 0.6 119,982 29.2 122,640 33.7 103,398 28.7 (注)包括利益 29年3月期第2四半期 88,579百万円 (△7.7%) 28年3月期第2四半期 95,996百万円 ( 9.8%) (略) (1)経営成績に関する説明 当第2四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年9月30日)(以下、「当第2四半期」)におけるわが 国経済は、個人消費は総じて底堅い動きで推移する一方、景気全体は弱さが見られました。また、4月に発生した 熊本地震の影響により、九州発着路線の旅客需要が減少いたしました。海外景気については、中国における景気の 減速をはじめとしてアジア新興国や資源国等において弱さがみられました。当社の燃料調達コスト、国際線旅客収 入並びに国際線貨物収入に影響を与える原油価格については前年と比較して低水準で推移し、米ドルの為替レート については、円高傾向で推移しました。当社はこのような経済状況のもと、平成28年2月18日に発表しました 「2012~2016年度 JALグループ中期経営計画ローリングプラン2016」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の 堅持を基盤としたうえで、JALフィロソフィと部門別採算制度によって採算意識を高め、経営の効率化を図り、お 客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。 以上の結果、当第2四半期における営業収益は6,519億円(前年同期比5.2%減少)、営業費用は5,594億円(前 年同期比1.5%減少)となり、営業利益は924億円(前年同期比23.0%減少)、経常利益は898億円(前年同期比 26.8%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は714億円(前年同期比30.9%減少)となりました。 セグメントの業績は、以下のとおりです。 <航空運送事業セグメント> 当第2四半期における航空運送事業セグメントの業績については、営業収益は5,856億円(前年同期比5.6%減 少)、営業利益は835億円(前年同期比23.7%減少)となりました。(営業収益及び営業利益はセグメント間連結 消去前数値です。) 詳細は以下のとおりです。 (国際線) (略) 国際線貨物においては、三国間経由貨物を効率的に取り込むことで着実に需要を確保し収入の最大化に努め、当 期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比1.1%の増加となりました。収入については燃油 価格下落による燃油サーチャージ収入の減少、外貨建貨物収入の円高の影響による減少、および精算方法の変更に 伴い国際貨物販売手数料を収入とネットすることによる減少等により、203億円(前年同期比29.7%減少)になり ました。 国際線郵便においては、堅調な個人通販の需要を取り込んだことにより前年並みの需要を確保しました。日本郵 便株式会社と連携して提供する国際スピード郵便の保冷配送サービス「クールEMS」はマーケットでの定着や取扱 い郵便局拡大により、取扱量は昨年度から大幅に増加しました。上記の結果、当期の輸送実績については郵便ト ン・キロベースで前年同期比4.7%の増加となり、収入については外貨建郵便収入の円高影響による減少も影響し 前年同期比15.8%減少の40億円となりました。 (国内線) (略) 国内線貨物においては宅配貨物が堅調に推移したものの、一部貨物の陸上輸送等への需要の転移や天候不良によ る生鮮貨物需要の減少等が影響し、輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比3.5%の減少とな り、収入についても前年同期比4.9%減少の111億円となりました。 (略)